世田谷文化生活情報センター 生活工房壁かけに縫い込まれた、極北の民の暮らし
2011年より生活工房では、「海によって分断された」ではなく、「海によってつながった」世界を感じるためのギャラリー企画を展開しています。世界の海の暮らしを、その手しごとから見ていく7 回シリーズの「7 つの海と手しごと展」です。
〈第2の海〉として取り上げるのは、北極海。カナダのヌナブト準州やアラスカなどの北極圏を中心に、先住民・イヌイットは暮らしています。1年のうち数ヶ月の間太陽が地平より昇らず、樹木も育たないこの地で、イヌイットたちは4000年以上も前から生活を続けてきました。年間平均気温が氷点下という酷寒の気候に、そのすぐれた知恵と工夫で適応してきたのです。
動物の脂肪で火を灯し、雪だけを材料に家を造ることもできます。ハンティングは主に男性の仕事で、カリブーやアザラシ、セイウチ、クジラなどの大型動物もさまざまな方法で仕留めます。動物の骨から針を、腱から糸を作り、寒風や雪解け水をも通さない毛皮の服や靴を、女性たちは魔法のように仕立ててしまいます。
イヌイットの暮らしは現在では大きく様変わりしましたが、防寒着の余り布に色とりどりのフエルトを施して作られたこの壁かけには、昔ながらのイヌイットの生活文化が生き生きと描かれています。本展では、北海道立北方民族博物館所蔵の壁かけ20点と、裁縫用具や釣具などの生活道具、映像資料で、極北に生きるイヌイットの暮らしを紹介します。
[画像: 犬ぞりをけたてて行く狩りの旅]
*会期中、多数の関連イベントが開催されます。詳しくはウェブサイトをご覧下さい。
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