表参道画廊この度、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系に所属する大学院生4人による修了制作展を開催いたします。本展覧会は、写真やビデオ、彫刻などにより、ジェンダー、身体、日常の現象について捉え直す試みです。
高梨こずえの写真は、同世代の複数の「女性」に取材することで、「女性」に要請されてきた社会的な規定と現実との差異を明らかにしています。高橋正也はビデオによって身近な現象の中に見出される奇妙なリズムや秩序を捉えてつなぎ合わせ、世界を断片から再構築しようと試みます。畠中景子は他者の口腔を用い、咀嚼と吐瀉によって偶然に出来上がる形を、新しい「彫刻」として見つめ直しています。干潔雲はあえて低質なディジタル・フォトによって日常世界を見つめることにより、その中にはかなさと美しさ、エキゾティズムを浮かび上がらせています。
私達が生きる世界には、「男と女」「美しさと汚さ」「日常と非日常」「自己と他者」などの対立を促し、作動させる境界線がいまなお無数に張りめぐらされています。その境界線は時に揺らぎ、時により強固に画定されることで、私たちはつねに翻弄されています。本展は、そうした境界線の働きに対して理解を深めようとする、四つの視点からのアプローチです。ぜひご高覧ください。
[画像:高梨こずえ「私が誰であるか私が決める」2010]
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