足利市立美術館原田平治郎(1911~2004)と髙木勇次(1911~1999)は、ともに現在の栃木県足利市栄町に生まれました。ふたりは幼馴染で、足利尋常小学校西校に学び、髙木は小学校高等科卒業後15歳で上京、岡谷鋼機商店に勤め、以後、鉄鋼販売に従事するかたわら絵を描きました。1929(昭和4)年、原田も上京し、開設間もない春陽会洋画研究所に通いました。翌年髙木も同研究所に入所しますが、勤めがあったため夜間講習科で学びました。ともに中川一政、石井鶴三、木村荘八に師事します。
髙木は二十歳で春陽会展に初入選を果たし、以後、入選を重ね、28歳で春陽会賞を受賞するなど制作のピークを早々と迎えました。一方、原田は母の死にともない帰郷、養鶏経営のかたわら画業に精進します。ようやく努力が実り、27歳で《かんな》が春陽会展に初入選を果たしました。以後、カンナは原田にとって重要なモチーフとなり終生描き続けます。画家として着実に地歩をかため、栃木春陽会の創設に尽力、後進を導きました。
本展は、同時代に足利に生まれた対照的なふたりの画家の作品を一堂に展示し、画業を回顧するものです。また、2008(平成20)年当館で開催された髙木の初の回顧展の折に発見された彼の初期作品がこの度、修復を終えました。本展はその公開もかねています。
【関連イベント】
対談「父を語る」原田和泉氏(原田平治郎・次男)×髙木設氏(髙木勇次・次男)
12月4日(日)
午後2時~
足利市立美術館展示室で開催いたします。ご参加には観覧券(高校生以上)が必要です。
※参加をご希望の方は電話(0284-43-3131)にてお申込みください。
※当初は美術館多目的ホールで開催の予定でしたが、諸般の事情により会場を展示室に変更いたしました。どうぞご了承ください。
学芸員によるギャラリートーク
12月11日(日)、12月23日(金・祝)
各日午後2時~
※参加をご希望の方は当日開始時刻に美術館受付までお集まりください。事前の申し込みは不要です。ご参加には観覧券(高校生以上)が必要です。
[画像: 原田平治郎「丘のある風景」 (1994年) 足利市立美術館所蔵]
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