国立映画アーカイブ映画館で販売されている“パンフレット”は、日本の映画ファンにもっとも親しまれてきた映画の資料でしょう。場面写真やストーリー、作品情報はもちろん、批評や製作のうら話まで掲載されたこの冊子は、“持ち帰ることのできる映画”として愛好者によるコレクションの対象にもなってきました。また、数多くの評論家の活躍の場ともなり、日本人の豊かな映画知識の源泉にもなりました。映画パンフレットという文化がこれほど大きく花開いた国は、日本をおいて他にはないでしょう。
さて、このパンフレット文化は、どのように成立し、これほど盛んになったのでしょうか。この展覧会「映画パンフレットの世界」は、大正から昭和初期にかけて各映画館が発行していた無料のプログラム(週報)にその源流を探りつつ、ロードショー上映の普及した戦後に有料の冊子となり、洋画輸入の黄金期を経て、ミニシアター時代にも機敏に対応してきたその変遷をたどります。
フィルムセンターは、このほど約6,700種におよぶ映画パンフレットの整理を終え、図書室で公開する運びとなりました。その中から選ばれた、懐かしい名画や映画史上の傑作をめぐる華やかなビジュアルやデザインの創意工夫が、それぞれの時代の映画の思い出を呼び覚まし、私たち観客のたどった歴史を照らし出してくれるでしょう。
ギャラリートーク
日程:2011年6月11日(土)
時間:14:30-
語り手:岡田秀則(フィルムセンター主任研究員)
佐崎順昭(フィルムセンター客員研究員)
テーマ:「展示品解説―プログラムとパンフレットの百年史」
その他のイベントや詳細情報についてはHPをご覧ください。
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