NADiff a/p/a/r/t(ナディッフ アパート)村田真氏は美術ジャーナリストにしてBankARTスクール校長としてもお馴染みですが、そのかたわらの画業は今までは限られた機会でしか見ることができませんでした。ジャーナリストとしては平易な語り口で、時に辛辣に、作品から一定の距離を置きながら、だがしかしするどく美術の本質に切り込んでいっている稀有な書き手であります。 これはジャーナリストとして作品を「見る」ことにおいて膨大な件数と時間に裏打ちされていることの信頼だけでなく、実は本人が美大出身の制作者であったことにも大きくかかわっているでしょう。
村田真がふたたびキャンバスに向かい絵筆を手にしたのは6年前のこと。「描くこと」と「見ること」の往還のなかから、プリミティブだが想像を超える「画家」の仕事が生み出されてまいりました。例えば《豆腐絵画》。高橋由一の油絵に描きこまれたまな板のうえの豆腐と揚げに注目し、枠にはったキャンバス自体を豆腐に見立てて模写をしたもの。四角い豆腐を2次元で表現した絵画からシェイブドキャンバスに立体的にトレースしたものといえます。
新作の「世界の巨匠シリーズ」は、この《豆腐絵画》のコンセプトを画集に援用したものです。また、コスースの《1つと3つの椅子》を引用し、本人の著書『アートのみかた』の現物、それをキャンバスに描いた絵画、および紙粘土に着彩した彫刻、の3つを並べて見せる新作《1つと3つのアートのみかた》。モダンアートの多分に自己言及的なコンセプトを踏まえつつ、袋小路のその先に立ちながら、とにかく手を動かしながらユニークな思考を突き詰めていく画家・村田真の誕生です。
ナディッフでは画家・村田真の真髄を、作品とレクチャーや推薦図書コーナーを含めて立体的にご紹介いたします。
■トーク・イベント『校長先生の夏休み特別講義』
8月20日(土) 17:30〜19:00
講義のテキストに、村田真作品集《絵画芸術》(200円/税込)を使用します。ぜひご用意ください。(当日NADiff a/p/a/r/tでもお買い求めいただけます)
■ギャラリー・トーク 田中三蔵×村田真
9月3日(土) 17:00〜18:30(予定)※詳細はお問合せください
入場無料(予約不要)※30名様以降は立見となりますのでご了承ください。
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