POST / limArtclammbonやtoeなどのアーティストの写真をはじめ、様々なCDジャケットや映画のポスタービジュアルを撮影してきたフォトグラファーの太田好治。「interstice」と題された、ピクセルによって表現されるノイズやストライプが写された一連の写真。その抽象的な表現は、写真のもっている「現実が写る」という機能から解放され、鑑賞者の心象に応えるかたちでリアリティを写し出します。様々な狭間の中で揺らぐこの時代。私たちは目の前の混乱に捕われて、思わず口を閉ざしてしまうような状況に身を置いています。
そのなかでも歩み続けるために、「改めて目を凝らす」という事を試みる。一見すると整然とした印象を受けるこの作品を見つめていると、次第にノイズから汲みとられる音やストライプのうつろうようすが目にとまり、かすかな振動を感じはじめます。まるで変化への前兆を目の当たりにしているかのような感覚を覚えます。粛然としながらも揺るぎない力、そして新たな動きへの原動力を秘めるこの作品が、新しさを備えて古い価値観を飛び越える高い解像度と発見をもたらし、次なる段階と進むための糸口となることでしょう。一昨年他界したnujabesの写真展"Reach"以来の個展となる本展では、昨年撮影された「interstice」シリーズより16点を展示いたします。
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