東京国立近代美術館ジャクソン・ポロック(1912-1956)の生涯はまさにアメリカン・ドリームの明暗そのものでした。1930年代ニューヨーク、不安定な精神状況とアルコール依存に苦しみながらも研鑽を積んだポロックは、著名なコレクター、ペギー・グッゲンハイムに見出され、一夜にしてヒーローとなったのです。床に広げた大きなキャンバスに絵具をふり注いで描く「アクション・ペインティング」で、彼は全米的な注目を集めます。その成功の陰には妻リー・クラズナーの多大な献身がありました。絶頂期の1950年、歴史に残る大作が何点も生まれます。しかしそのわずか数年後、彼は自動車事故で流星のように去っていきました。日本初の大規模なポロック回顧展となるこの展覧会には、初期から晩年にいたるそれぞれの時期の代表的作品を含む約70点が、海外主要美術館と国内美術館から出品されます。語られることこそ多かったものの、これまで日本では本格的な展覧会を見ることができなかった画家、ポロックの真の実像に出会える絶好の機会となることでしょう。
【関連イベント】
■シンポジウム「PAINTERS' ROUND-TABLE: WHAT IS JP?画家たちのポロック」
堂本右美、岡村桂三郎、小林正人、モデレーター:中林和雄(当館企画課長)
日程: 2012年2月12日(日)
時間: 13:00-16:00
場所: 東京国立近代美術館(本館) 地下1階 講堂
■シンポジウム「今ポロックの何を見るのか」
池上裕子(美術史)、沢山遼(美術批評)、林道郎(美術史)、モデレーター:中林和雄
日程: 2012年3月24日(土)
時間: 13:00-16:00
場所: 東京国立近代美術館(本館) 地下1階 講堂
※いずれも申込不要、参加無料(先着150名)、12:30開場
■講演会「ポロックとは何か」
中林和雄 (当館企画課長)
日程: 2012年4月22日(日)
時間: 14:00-15:30
場所: 東京国立近代美術館(本館) 地下1階 講堂 ※申込不要、参加無料(先着150名)、13:30開場
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