Gallery A4現在に限らずほとんどの建築家にとって、どの教育機関で学び、どのような教師に師事したかがその後の作家活動にとって大きな影響を与えてきたといえます。近代芸術運動の旗印としてドイツに興った『バウハウス』はあまりにも有名ですが、そこで行われた教育は、単なる建築教育を超えた、思想教育の様相を呈していたといっても過言ではありません。現在でもロンドンのAAスクール、アメリカの MITやハーバードあるいはスイスのETH等々、それぞれに独自の建築思想を持ち多くの世界的な建築家を輩出してきました。
今回の企画展は、それら各国で行われている建築教育の「今」の現場を大学側から直に紹介し、建築教育が、どのようなプロセスで行われ、どのような成果が生まれているのかを検証するものです。世界の建築スクールから、毎年、一校ずつピックアップし、世界の建築教育の現場をシリーズとして紹介し続けていこうとするものです。この企画は2009年のアメリカのMITのスタジオを紹介した「Design Teaching at MIT」展に始まり、大きな反響を呼びました。その後 2010 年にはロンドンのAAスクールを紹介し、その先進的な建築思想と最先端の建築教育への取り組み、環境をテーマとした興味深い取り組みが紹介され日本で行われている建築教育に対する大きな刺激剤となりました。そして、本年はスイス工科大学の建築学部での取り組みをご紹介いたします。展覧会では、スイスを代表する建築家でもあるP・メリクリ教授の2002年から2012年までの授業での取り組みを紹介し、学生達の制作したドローイングや模型、授業風景、その他の資料展示を行います。またP・メリクリ教授が来日し、シンポジウムや日本の学生とのワークショップも行います。
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