ギャラリー・ウーゴズ南青山世界でもっとも愛される20世紀の巨匠マルク・シャガール(1887-1985)の版画展を開催します。シャガールはロシアで生まれ、パリで絵画を学び、両大戦という過酷な時代を生き抜くなかで、男女や家族の愛、さらに広く人間愛へ、世界をより良い方向へと導く「愛」への想いをこめて、色彩豊かな独自の芸術世界を創り上げました。その作品は世界中の美術館に収蔵され、展覧会も数多く開催されています。巨匠の作品は美術館で眺めるもの、といった印象がありますが、眺めるばかりが美術作品との関わり方とは限りません。シャガールは油彩画と同様に版画にも取り組み、2000点を超える版画作品が制作されました。手軽なポスターや複製画から一歩進んで、価値ある絵画をライフスタイルに取り入れ、日々の生活をより美的で豊かなものにする、巨匠の版画はそうした芸術のエッセンスを身近に運んでくれる存在でもあります。ゆったりと寛いだ小さな空間に展示される作品を観つつ、アートのある生活をリアルに思い描いていただけましたらと思います。空中に浮遊する恋人たちや動物たち、楽師やサーカスの軽業師などが踊る、愛への想いが溢れるシャガールらしい幻想的な絵画世界をどうぞお楽しみください。
[画像: シャガール「赤い馬と太陽」(1979) リトグラフ]
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