日本においては、1976年に、13年ぶりの一時帰国時にフマ・ギャラリー(東京)で個展が開催されました。日本で初めてゴムシートで画面が構成された斬新な作品を発表し、注目されました。当時、古川の作品は日本の若手作家に刺激を与え、メディアにも大いに取り上げられ、また受け入れられました。今回、そのときのゴムシートのイメージを基にして制作したものや1980年代のドローイング(76.5 x 105 cm)など6点を紹介致します。黒を基調にしたこれらの作品から、当時のニューヨークのダイナミックさと、古川の強い意志が感じられます。また、古川の繊細さを秘めた鋭い線と構築性には存在感があり、画面を埋め尽くしているその黒い線は、まだ日本には無かったグラファイト・スティックによって描かれています。
[画像: 古川吉重「B-49」(1980) pastel, 76.5 x 105 cm, graphite stick on paper]
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