ユミコチバアソシエイツベアト・ストロイリは、80年代の後半から活動を始め、90年代にはパリ、ニューヨーク、ローマなど世界中の都市で作品を発表し続け、現在はベルギーのブリュセルを拠点にヨーロッパを中心に制作活動を行っている写真家です。彼はこれまで、ヨーロッパの様々な都市を渡り歩き、望遠レンズを通して公共の場の人々を撮影し、その場所で生活する人々とそこにある日常性にフォーカスを当ててきました。その表情は先進国の都市そのものを時に象徴するものでもありましたが、ここ近年はヨーロッパの主要な都市だけではなく、非ヨーロッパ社会に対しても社会的な視線を向けるようになり、彼の表現は視覚的でありながら同時に抽象的なものへと、より複雑な構造へと発展しています。1993年にニューヨーク近代美術館(ニューヨーク)でのNew Photographyに選ばれ、シドニービエンナーレ、光州ビエンナーレ、シンガポールビエンナーレなど多くのビエンナーレに参加する一方で、2002年に行われたパレ・ド・トーキョー(パリ)のグランドオープンでは、美術館のエントランスの窓に大型のインスタレーションを行い、その後も多くの個展やプロジェクトに参加しています。近年では2012年にIkon Gallery(バーミンガム)でも個展が開催されました。2005年の横浜トリエンナーレ参加以来、約10年ぶりの日本での展覧会となる本展は、「Living Room」と題し、ギャラリーの壁面を利用して大型写真を壁紙のように張り付け、またプレクシグラスの額を用いた写真作品を展示いたします。
日常的なアートスペースと、その外にある(非芸術な)世界の境界上で、その間を繋げるインタフェースとしての作品は我々の視覚体験を揺さぶり新しい都市認識を提示することでしょう。
[関連イベント]
アーティストトーク
日時: 9月6日(土) 13:30~15:00
トーク: Beat Streuli(写真家) × 倉石信乃(詩人/評論家)
会場: HILLSIDE TERRACE cafe
参加費: 500円 (ワンドリンク付き)
※お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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