今回の個展では、フラゴナールの「Progress of Love」を再解釈し、昆虫の求愛の踊りを重ね合わせ、花澤武夫独特のユーモアに満ちた作品群となっています。ピーコックスパイダーの仮面、きらめく笛、ニジンスキーの美しきフォーン姿など、様々な世界から登場する題材に、見る方がそれぞれのナレティブ、あるいはダンスを見出すことができれば幸いです。また、牧神が招く仮面舞踏会には、過去10年の仕事を再構築した要素もそこここに盛り込まれています。美術史とポップ、美への憧れ、子供の日の驚きが交差するインスタレーションをお楽しみください。
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