ラディウムーレントゲンヴェルケ2006年に六本木ヴァイスフェルトーレントゲンヴェルケにて開催された佐藤好彦の個展「1:4:9」。そこに展示されたのはSF映画の不朽の名作「2001年宇宙の旅」に登場する重要なファクター「モノリス」と同じ比率で作られたブルーのバッフルボードを持つ巨大なスピーカー様の作品「Model432001」ただ一点であった。ソリッドな形態でありながら、常に自分史との呼応性をもつ(が故に独特の温かみを持つ)佐藤の作品の中で、亡父との思い出を含有するこの作品は、のちに上海や青山スパイラルで展示された折にもその威容は観客を圧倒することになる。今年2018年はその原点となる映画が公開されてから半世紀の年にあたり、オリジナルの70mmフィルム版の上映がなされるなど、様々に話題となっている。この機会にレントゲンヴェルケは再びにこの佐藤の作品を公開する。