小金井アートスポット シャトー2Fアーティスト
富山妙子、二名良日、飯村隆彦、岡田裕子、西山修平、韓成南、LIN Wei-Lung、TSAI Wei-Ting、LIN, Yi-Chi、InYoung Yeo、Lior Shamriz、YoungJoo Lee、AISYAH BINTI BAHARUDDIN、Goh lee kwang 他
「表現の自由」を勝ち取るために、歴史的に多くの人々が戦ってきた。現在でもその戦いは続いているが、規制するものと規制されるものの関係性は、敵と味方、善と悪といった単純な構図ではなく、より複雑化し、見えない網のようにアーティストに絡みつく。そこでは、自分自身が規制を内面化し、自主規制を行う。また表現方法や発表場所の多様化から「表現の自由」をすでに獲得したものとする錯覚も起きる。
ミシェル・フーコーは、権力を、一つの巨大な制度や構造と捉えず、あらゆる瞬間に、一つの点から他の点への関係のあるところ、どこにでも発生するとした。また、人が語らず押し黙った結果、他人にも沈黙を課すようになることも指摘した。
社会や現代美術の制度により規制された作品は、発表の機会を損失し、公の場で鑑賞できなくなる。それらは、見られないものになったのではなく、この世界に存在しないものとなってしまうのである。制度は人が作り出してきたものであるが、アート作品も同様に人が考え、作り出したものである。それらは究極のところ、規制する/されるといった上下関係ではなく、それぞれが過去の意図から隔絶し、ただ存在しているだけである。
作品は、一度作者の手から離れると、自律性を持つ。たとえそれが倫理にそぐわなくても、法に触れたり、現制度を批判するものであったとしても、作品は存在し続けている。だが、規制という境界の両義性を持ち、領域を横断している作品は、作品自体が自立的に制度の枠を揺るがしていく。
そのような自律性を内包する作品は、しかるべき時期に、しかるべき場所でオープンにされることで、すでに過去のものとして固定化された制度を破壊するだろう。そのような作品が以前のアートの常識を一変し、時に以後のアートを決定づけてしまうことにもなる。作者/開催者/鑑賞者の三種三様の立場による「規制」という網は、簡単に消すことはできない。アートの持つ「想像力」によって透明化することで、網の間を行き交う水のように活発な議論を起こすことが、本展示の目的である。
IAFT17/18 では、社会/政治/自然/性等をテーマに、メディア性を構造的に見せることで社会批判を行った作品、全体主義で逸脱した意見を抹消する社会に向けて警笛を鳴らす作品や展示形式の拡張を試みるような作品を多数展示する。作品の内容自体の議論、自主規制を起こさせる社会情勢に対する疑問や公的空間における展示とはどういうことなのかを考え、そのような方向性でキュレーションされたアジア(日本、韓国、台湾、マレーシア)を中心として活動するアーティストが、社会に一石を投じる作品を展示する。
会場:
小金井アートスポット シャトー2F
Musashinoはけの森カフェ2F(小金井市立はけの森美術館併設) 11:00-16:30 ※3月19日(月)休み
美術の森(小金井市立はけの森美術館併設) 11:00-17:00 ※3月19日(月)休み
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