Room_412いつか読んだ記憶に関する本で、レミニセンスバンプ(Reminiscence bump)という言葉を知りました。”記憶のこぶ”という意味で、人は過去の記憶を想起する際に10代から30代までのことを思い出しやすい傾向にあることです。
今回の展示では、その記憶をテーマに写真を集めました。記憶とは、自分でも知らないうちに形を変えていたり、消えていたりする、あやふやなものです。私にとって写真は、記憶を忘れないために記録する媒体でもありますが、その一方で、自分の目で見た景色、つまり記憶とは異なる色や光を見せてくれる存在でもあります。記憶の保存のために残した写真によって、記憶がまた変化する、ということです。
記録。記録を越えた、あたらしい像。写真の上でしか見ることのできない景色。私がいつか、ふりかえるとき、こんな像たちを思い出すのではないかと思います。
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