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[画像: 小林万里子 ‘ Apotheosis ’ 布、土、糸、染料 1500×1100mm]

小林万里子 「All of the world」

s+arts
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アーティスト

小林万里子
小林万里子は、綿布、オーガンジー、和紙、ウール等を使用し、織、染、刺繍の技法を組み合わせたテキスタイル作品を制作している作家です。近年では、企業やホテルとのコラボレーション等、大規模なインスタレーションも積極的に行い、独自の手法で築き上げる暖かみのある世界観で注目を集めています。動物の生態系や自然環境に大きな興味を持つ小林は、幼少期より様々な生き物と時間を過ごしてきました。その中で、生き物と彼女自身が生きる「今」を、彼らが生きてきた時間や歴史、風景がオーバーラップし交差する一瞬と捉え、時代を遡る膨大な過去の時間にまで繋がっているように感じている、と語ります。人と動物を分ける境界線としての肉体が土へと還る長い時間や、死してから他の生き物として命が再生する道のりを描くことで、我々が「人」として生きる「今」という時間を繙くように作品制作をしています。本展「All of the world」では、ギャラリー空間を何者かの胎内に見立てたインスタレーションで、「命を食べる事」「生まれ変わる事」の記憶の道のりを辿ります。そこには、肉体が滅びても魂が別の肉体に宿って再生するという輪廻転生の意が含まれています。食べるという行為は他者を内に抱える行為であり、食べる側と食べられる側の両者が吸収と排出を繰り返す度に生まれ変わることでもある、と小林は考えます。他の生き物に肉体を食べられるということがなく、多くの場合はリスクなく食べる側であり続ける人間も、いずれは死が訪れ、葬られることで空気や土となり、世界の輪の中で再び何かに取り込まれながら旅をします。「死」とは、通常ネガティブなものに捉えられますが、小林の言う自然サイクルの一部としての死の世界とは、様々な世界の記憶で溢れる新しい生の世界でもあり、郷愁のような感覚を覚えます。生と死が繰り返される自然をテーマに、希薄になりつつある生き物との関係を想起させる、小林万里子の新作群を是非ご高覧ください。

スケジュール

2019年5月24日(金)〜2019年6月2日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
日曜日、月曜日、火曜日

オープニングパーティー 2019年5月25日(土) 19:00 から 22:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.splusarts.com/marikokobayashi2019
会場s+arts
https://www.splusarts.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号03-3403-0103
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