GALLERY YUKI-SISアーティスト
清家正信、湯浅克俊、宮脇周作、宮岡俊夫、斉藤友美恵
みなさんご存知の通り、静物を英語で「スティル・ライフ」といいます。この世で見つかった最古の静物画は古代ローマ時代のポンペイ遺跡とのことですが、16~17世紀のヨーロッパ,特にフランドル地方で全盛期を迎えます。その種類も花、果物、ヴァニタス、朝食画・晩餐画、台所画、狩猟画と多様ですが、作品からは当時の人々の憧れ、生活、死や老いに対する思想など、さまざまな事が推測できます。その時代は絵画の場合、現在のように写真をみながらの制作ではなく、実際に目で被写体を見ながら描いていたと思われます。果物や花などの生命の姿が変わっていく過程を毎日制作することで、観察し続ける作家の胸のうちはどのようなものでしょうか?机上または地面におかれた静物は、ひとつの舞台のように、作者の手で設置され、作品として残されていきます。それはまるで望遠鏡から覗く世界のように切り取られた作者のまなざしです。また、同じモチーフでも作者の見方や考え方、光の具合が変わると画面にも変化、差異が生じます。同じ形のモチーフを描いても色使いやムードも異なった絵になります。作家たちにとって「静物」は、自分の内面を含めたあらたな気づきをひきおこさせる、とてもいいテーマだと言えます。YUKI-SISでは、この「静物」と作者の間にある関係性をテーマに、異なる技法の作家のグループ展を開催致します。写真、油彩、版画、陶など、制作過程も時間も異なる技法の作家が見つめる「静物」―俯瞰とミクロの空間いったりきたりしながら写しとられた世界を味わえたらと思っています。
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