Gallery A4*会期を変更し、6/2(火)より事前予約制にて開館いたします。
ギャラリーエークワッドでは、2020年3月23日(月)から2020年5月28日(木)まで、「マギーズセンターの建築と庭 ―本来の自分を取り戻す居場所―」展を開催いたします。
英国のマギーズキャンサーケアリングセンター(以下、マギーズセンター)は、1995年にがんで亡くなった造園家のマギー・K・ジェンクスの願いから生まれた「がん患者とその家族、友人のための無料相談支援の場」です。夫の建築史家で建築評論家、また造園家でもあるチャールズ・ジェンクスとがん専門看護師ローラ・リー(現CEO)によって1996年、マギーが入院していたエジンバラの総合病院の敷地内に第1号が開設しました。建築のコンセプトは「第二の我が家」で、施設は約300平米と小さなものですが、訪問者を歓迎し、元気を取り戻せる居心地の良い場所になっています。開設以来20年が過ぎた現在、各地の訪問者や隣接する病院の医療者からの評判は高く、多くのニーズを呼び寄せ、チャリティによる運営にも関わらず、すでに英国内に21センター、海外には香港、東京、バルセロナの3か所があります。マギーズセンターには、がん専門看護師や心理士、栄養士らが常駐し「医療知識のある友人」のようにサポートし、これまでに最も成功をおさめたチャリティ運動の一つとして英国内で高く評価されています。この大きな要因として、建築環境のもつ力が大きく作用しています。訪れた人が庭を眺めながらほっとし、安心して自らが抱える不安をゆっくり話すうちに、本来の自分の力を取り戻し、生きる喜びを見つけることができる環境になっているのです。
有名建築家が多く参加するマギーズの建築物はよく知られていますが、庭もマギーズセンターのコンセプトを担うとても重要な役割を担っています。自然を愛する英国の文化も手伝って、造園設計には夫のチャールズを始め、娘のリリー・ジェンクスのほか、有名なダン・ピアソン、キム・ウィルキーも関わっています。
マギーは、外界に左右されない「安心できる庭」の必要性を強調しました。庭は、隣接する機能建築である病院棟を隠し、外界の日常的喧騒を遮り、窓から見える外の庭や室内の坪庭は、建築の内部空間を豊かなものにします。本展覧会は、マギーの理念を通して建築空間と庭の関係性を考える試みです。建築空間が、がんに影響を受けた人の心にどのような効果をもたらすことが出来るのか、建築デザインの可能性を探ります。
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