[画像: 北村西望 ≪工夫≫ 1929年 石膏]

「筋肉礼賛―北村西望と近代塑造の人体標準」

井の頭自然文化園
終了しました

アーティスト

北村西望、朝倉文夫、建畠大夢
このたび、井の頭自然文化園では企画展「「筋肉礼賛―北村西望と近代塑造の人体標準」を開催いたします。所蔵作品を中心に、彫刻家・北村西望の筋肉の表現の移り変わりをご覧いただきます。また盟友であった朝倉文夫、建畠大夢の初期作品も展示します。
《平和祈念像》で知られる北村西望(1884-1987)は、一貫して「たくましく、力感あふれる男性像」を得意な主題としました。すでに少年時代の作品に、表面の凹凸の揺らぎへの関心が見てとれます。上京した若き日の北村西望は、白井雨山のもとで塑造を学びますが、同期の朝倉文夫と建畠大夢が早くから頭角をあらわしたのに対し、文展に8年も落選します。ロダンに強く影響を受けた当時の文展の人体表現の基準を獲得するまで、苦心が続いたのでした。昭和初期、戦争へと時勢がかたむくなか、公共彫刻の依頼が相次ぎました。西望は、公共の場に置かれる人体像は、生活に即した模範的な健康美を示すことができると、彫刻の社会に対する実用性を示します。戦後の《平和祈念像》制作ののち、古典や神話の図像からとられた、象徴としての裸体像を模索しはじめます。内部構造を木材で作り、表面に石膏を盛り上げていく「石膏直付け法」を始めたことにより、西望は、現実の人体よりも筋肉の隆起を強調し始めます。
西望の前半生は、近代兵役や戦争という背景もあり、欧米に匹敵するような、力強く壮大な人体が理想と求められた時代でもありました。そして、生涯日本にとどまった西望は、欧米の美意識とは異なり、中心となる構成よりも、むしろ肉の厚みの強調や動きに重きをおいた独特な造形を展開しました。本展ではその変遷をご覧いただきます。

井の頭自然文化園の彫刻園は、北村西望が、1951年に長崎の≪平和祈念像≫を制作するためのアトリエを、東京都から借り受け、その返礼として自分の全作品を寄贈することを申し出たことに由来します。寄贈作品の数は500点以上にものぼります。作家所有の石膏作品に加えて、屋外彫刻としてブロンズ作品を新たに鋳造し、1958年に彫刻園は一般公開されました。現在≪平和祈念像≫が収められたA館と、初期から戦前までの作品を収めたB館、≪平和祈念像≫制作に用いた器具や、アトリエ建築がそのまま残されたアトリエ館において、その制作活動の全容をご覧いただけます。彫刻園では、このコレクションを今日の観点から意義付け、活性化する活動を目指しています。

会場: 井の頭自然文化園 動物園(本園)彫刻館B館

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スケジュール

2020.09.15(火)~2020.12.13(日)

12月28日から1月1日は休館

会場の開館情報

09:30 ~ 17:00
月曜休館
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館、年末年始休館、アトリエ館・彫刻館A館・B館は16:30まで
入場料一般・大学生・高校生 400円、中学生 150円、65歳以上 200円、小学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=ino&link_num=26425
会場井の頭自然文化園
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/
住所〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-17-6
アクセスJR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅中央口より徒歩12分、京王井の頭線井の頭公園駅より徒歩15分
電話番号0422-46-1100

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