東京オペラシティ アートギャラリー千葉正也は現在、東京・八王子エリアを拠点に活動し、数多くの展覧会を経て国内外の美術館や個人に作品が所蔵されるなど国際的な評価が高まり、個展を熱望されてきました。また、武蔵野美術大学、多摩美術大学などで後進の指導にあたるなど、ペインターのホープとしても大きな期待と注目を集めています。
千葉の絵画は、紙粘土や木片で人型のオブジェを制作し、寄せ集めた身の回りの品々とともに周到に配置した仮設の風景を作ることからスタートします。これを、木、金属、プラスチックなどの質感を精巧に描き分ける卓抜なテクニックを駆使して絵画化し、自作の簡素な木製スタンドに展示します。こうして、絵画と彫刻、二次元と三次元の世界の境界を曖昧化させるのです。また、自身の顔を、舞台女優やテコンドーの選手などの顔に直接描く《自画像》シリーズなど、絵画だけにとどまらず、写真、映像、インスタレーション、サウンドアート、パフォーマンス、資料展示などさまざまな方法を軽やかに駆使し、斬新でスリリングな創作活動を展開しつづけています。
古今東西の絵画表現のさまざまな達成や成果を誠実に継承しつつ、現代アートの枠組みに対して、絵画という長い歴史をもつメディアを通じて揺さぶり動かそうとする大胆不敵なアプローチはじつにユニークで、エキサイティングな鑑賞体験をもたらしてくれることでしょう。
まだコメントはありません