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[画像: 前澤妙子 “月の追従を許さない - 獣 - ” mixed media 75.5×72cm 2021 (部分)]

前澤妙子 「物語の物語 - 記憶のかぐや姫 - 」

s+arts
終了しました

アーティスト

前澤妙子
s+arts(スプラスアーツ)より、前澤妙子 個展「物語の物語 -記憶のかぐや姫-」の開催をお知らせいたします。前澤妙子は、自然の中で育った幼い頃の記憶を制作モチーフに、幼少の頃に手にしたモノの感覚を思い出しながら、それを様々な画材に置き換えて作品制作を行います。独自の世界観を含めながら、ミクストメディアで作り出される作品は国内外で評価が高く、アジア圏から欧米まで様々な国で作品発表の場を広げ、精力的に制作活動をしている作家です。

幼い頃に自然の中で遊び想像した感覚や感情を大切にしながら、制作毎に描くための画材を集める前澤が今回出会ったのは、生地の問屋街の店に掛かっていた1つの着物です。前澤曰く、月のコロニー(家)を連想させるような不思議な風合いで、月の住人やかぐや姫が浮かび上がり、本展の制作に繋がるきっかけとなりました。

平安時代に描かれた作者不明のお伽話『竹取物語』を原作とした、スタジオジブリ制作・高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が印象深く心に残っているという前澤は、劇中に流れる、鳥、虫、獣、草、木、花など生き物の命の物語が唄われている『わらべ唄』の印象と、着物の模様の印象が似ていると話します。何処か懐かしいと感じるわらべ唄のメロディーから気が付くのは、昔から人々が口伝えで刻んできた歌や物語には命の記憶が紡がれていたということ。着物の柄に対しても、羽織ることで美しい命に包まれ、守られて伝わっていくのだろうかと想いを巡らせます。本展では、そのような意識を地盤に、前澤の記憶を辿る、かぐや姫や月の世界、その後に続く物語と、彼女の思い描く希望が凝縮された作品群を発表いたします。

キャンバスに垂らした画材の形から想像を膨らませて作品を構築する前澤の制作スタイルが、今回は偶然出会った着物の柄から始まりました。彼女の才能とも言うべき無限の想像力により制作される作品には、一見気がつかないような細部にまで手が施され、見れば見るほど様々な発見をすることが出来るでしょう。前澤の描くファンタジーの世界の深さは、人それぞれが根底で内包している安心感やポジティブな感情の源など、忘れてはいけない感覚に繋がるような不思議な印象を受けます。ある1つの物語を基に作品を制作するという新しい試みも含めた前澤妙子の新作展を是非ご高覧ください。

スケジュール

2021年7月9日(金)〜2021年7月25日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
日曜日、月曜日、火曜日
備考
火曜日は休廊、7月21日より12:00〜18:00
入場料無料
会場s+arts
https://www.splusarts.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号03-3403-0103
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