岡村智晴「光風霽月」

新宿髙島屋 10階美術画廊

終了しました

アーティスト

岡村智晴

「光風霽月」とは心が澄み切ってわだかまりがなくさわやかなことを意味するとされます。日の光の中を吹き渡るさわやかな風と、雨上がりの澄み切った空の月の意から、また世の中がよく治まっていることの形容に用いられることのたとえでもあります。
岡村智晴は和紙に岩絵具や金属箔などを用いて、日本画をベースとした混合技法で描いています。
岡村の描く作品は宇宙や空気、風や水といったモチーフを通して、生命の循環或いは、普遍的・根源的価値の創出を試みています。
今展では渡辺省亭の「雲間霽月図」を引用して、和紙の滲みなど素材の質感を使い、形を変えていく雲や、結露した水滴の痕跡を捉えることで、日本絵画に宿る気配を現したいと取り組んだ意欲作の発表となます。
「光風霽月」澄み切った清々しい空気感と希望を抱ける展覧会にしたいという思いを込めて岡村智晴自身がつけた展覧会タイトル同様静謐な作品の数々をどうぞご高覧ください。

スケジュール

2021年3月24日(水)〜2021年4月5日(月)