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[画像: 上:牧田紗季 “浮遊する沈殿“  雲肌麻紙に岩絵具、水干絵の具 Φ40cm 2020 下:三毛あんり “みてる人43“ 紙本墨画 22×33.3cm 2020]

牧田紗季 + 三毛あんり 「かさなる波紋」

s+arts
終了しました

アーティスト

牧田紗季、三毛あんり
s+arts(スプラスアーツ)より、牧田紗季と三毛あんりによる二人展「かさなる波紋」の開催をお知らせいたします。日本画や水墨画の技法・素材を用いながら、女性像を主なモチーフに現代における個の内面性を描く両者の作品には、アプローチ方法は異なりますが、共通する点も多くあるように見受けられます。その中でも、とりわけ重要な要素として考えられる“水”を本展の主なテーマとして掲げることにいたしました。

牧田紗季は、重力から解放された夢の中のような浮遊感のある情景を描きます。近年では、鉛筆画や木箱を使った立体作品にも取り組み、自身の制作の幅を広げています。非現実(夢/空想/過去の記憶)への逃避や望みを描くことで、心の奥底にしまい込まれる名前のない感情、片隅にある記憶の断片を作品の中に落とし込み、作中の人物に追体験させているのです。

三毛あんりは、古典を手掛かりにしながら、内面化した同時代の無意識を「想像上の自画像」として描きます。独特の主張を含みながらも奥に秘めた意図のようなものが感じられ、繊細さと人の記憶に残るような強さを兼ね備えています。作中に描かれる人物の仕草や表情は艶かしくもどこか謎めいており、愛らしさと同時に妖怪のような不気味さも垣間見られます。

水は、彼女達が制作過程で用いる和紙や膠、岩絵具には不可欠のものであると同時に、お湯、蒸気、体の内側を流れる血潮など、様々な姿に形を変えます。また、時として様々な姿を映し出す鏡のような役割も果たします。私たち自身を映すこともあれば、夜空に浮かぶ月を映すこともあるでしょう。

水面に生じる波紋がかさなるように、互いの存在がそれぞれの作品に影響を与え合う、大変興味深い展示となりました。両作家共に波紋を連想させるような円形の作品も発表いたしますので、これを機に是非お楽しみくださいますようお願い申し上げます。

スケジュール

2021年2月12日(金)〜2021年2月21日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
日曜日、月曜日、火曜日
入場料無料
会場s+arts
https://www.splusarts.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号03-3403-0103
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