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袁方洲(エン・ホウシュウ) 「中間体 - intermediary compound - 」

TOKYO INTERNATIONAL GALLERY
終了しました

アーティスト

袁方洲
Tokyo International Galleryでは、11月6日より、袁方洲(エン・ホウシュウ)による日本国内、二度目の個展となる「中間体 ―Intermediary compound―」を開催致します。

袁方洲は、中国遼寧省生まれ。2018年清華大学美術学部工芸専攻を卒業後来日。現在、東京藝術大学大学院工芸科博士後期課程に在籍し、東京を拠点に活動しています。中国や日本だけに留まらず、韓国、チェコ、バングラデシュなどグロバールに作品発表を続けています。また、第24回岡本太郎現代芸術賞入選、第14回大分アジア彫刻展優秀賞など今注目を集める若手作家です。

袁は、人・物・自然の関係性に着目し、ポスト・ミニマリズムや仏教などの東洋思想に影響された自身の哲学に基づき、ガラス素材を中心に、立体、絵画、映像など複数のメディアと技法を交錯させる作品を展開しています。袁はガラスの焼成過程で、素材の変質や重力といった自然条件により生まれる偶然できた「かたち」に関心を持っています。さらに、素材に対する研究をきっかけに、身の回りに存在するもの、自身を取り巻く万物を観察することで、それらの事物に対する印象や感覚、記憶をもとに制作を行なっています。

本展は、タイトルにもある「中間体」がテーマとなり展開されます。「中間体」とは、化学分野において「目的とする化学反応の途中に生じる化合物」を意味します。そして、この言葉は袁の作品制作を包括するものでもあります。例えば、本展出品シリーズは、キルンワークという冷えたガラスを電気炉に入れ加熱する技法によって制作されます。その過程では、電気炉による精密な温度調整を駆使することで、造形がコントロールされます。しかし袁にとってはこの温度制御同様に、制御することのできないガラスの膨張や収縮、重力なども造形に影響する極めて重要な要素となります。つまり作品は制作の目的ではなく、制作という偶然性が折り重なる行為そのものに「中間体」の本質があるのです。

袁は作品を生成している電気炉は「ひとつの宇宙」だと話します。その宇宙は事物が自律して存在しているのではなく、その各々が繋がり、変化しあうことで存在しています。袁はこの世界の万物が「中間体」であるヴィジョンを志向することで、彼の作品が、自己と他者、時間と空間といった様々な関係項を繋げる存在たることを希求しているのです。

スケジュール

2021年11月6日(土)〜2021年12月18日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://tokyointernationalgallery.co.jp/ja/exhibition/intermadiary-compound-jp
会場TOKYO INTERNATIONAL GALLERY
https://tokyointernationalgallery.co.jp/ja/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川 1-32-8 TERRADA Art Complex II 3F
アクセスりんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩7分, 東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩8分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩3分
電話番号03-6810-4997
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