[画像: ミリアム・カーン lachenmüssen 笑わなければ, 24.08.2018, oil on canvas, 140.2 x 100.2cm © Miriam Cahn, courtesy WAKO WORKS OF ART]
ワコウ・ワークス・オブ・アート※緊急事態の発出にともない臨時休業としておりましたが、6月3日より事前予約制で業務を再開いたします。これに伴い、"ミリアム・カーン「笑わなければ」展"は当初の予定を延長して7月10日(土)まで開催いたします。尚、最終日を含む毎週土曜は前日までの完全予約制です。水〜木曜は事前に予約のない方も当日分でお入りいただけます。
ワコウ・ワークス・オブ・アートではこの度2021年4月22日(木)から6月12日(土)まで、スイス人画家ミリアム・カーンMiriam Cahn による個展『lachenmüssen笑わなければ』を開催いたします。当画廊では2年ぶり5度目の個展です。
力強い色彩と伸びやかな筆使いが特徴の油彩画15点に加え、80年代に描いた3点の水彩画も展示いたします。うち油彩5点は未発表の新作です。2019年のあいちトリエンナーレに並んだ作品も改めて展示いたします。※祝・日–火は休廊です。連休中の特別開催はございません。
カーンは1949年にスイスのバーゼルに生まれ、70年代にアーティストとしての活動を開始しました。活動当初は主に床に大型の紙を敷きその上に木炭で描くというパフォーマンス性を兼ね揃えたドローイング制作を行っています。本格的に油彩画に取り組み始めたのは90年代初頭で、活動初期に試みていた社会的なアプローチや描画と身体の関係性の考察は今現在の油彩画にも活かされています。ドローイング活動を通じて引き継がれた動的な迫力と軽やかさはカーンの油彩画を象徴する筆致になりました。86年のチェルノブイリ原発事故にまつわる水彩のシリーズにはじまり、2000年代の難民問題を始めとした様々な社会問題を主題にした油彩画など、ポリティカルな問題と自らの芸術観を織り交ぜた色彩美溢れる作品を描き続けています。
カーンの作品のなかでは私たちを取り巻く身近なものと社会的に問題とされていることとに、同じ目線が注がれています。社会全体が抱える痛みや問題と、私たちと共に生きる動植物そして人間とが、等しい価値の中で描かれるのが特徴です。厳しい視線と暖かな眼差しを同時に提示しながら人間の本質を問います。
世界的な評価は今日も高まりつづけ、森美術館で4月22日から開催される70歳以上の女性作家を特集した「アナザーエナジー展」にも作品が並びます。
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