LEESAYA※一時中断しておりました、二藤建人 個展 私と世界を隔つものは5月12日(水)〜16日(日)の間、再開いたします。
二藤建人(にとう・けんと)は、1986年埼玉県に生まれ、武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業後、東京藝術大学大学院彫刻専攻を修了します。彫刻作品を起点としながら写真や映像、インスタレーションなど幅広い表現方法で作品制作に取り組んでいます。主な展覧会に「In a Grove」LEESAYA(2020)、「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」埼玉県立近代美術館(2016)、「あいちトリエンナーレ2016」東岡崎駅ビル3F(2016)など。また、近年では舞台美術のディレクションや、自らもパフォーマンス公演に参加するなど、彫刻と身体表現の関係性を積極的に模索しています。
二藤は身体と世界の激しい触れ合いによって、体感し、実感を繰り返してきました。なぜ今自分が地球に対して垂直に立っているのか、重力を可視化し(Standpoint, 2011年〜)、他者を理解するために全身を雑巾で包んで街を拭い(雑巾男、2011年〜)、また、安達太良山の山頂に命がけで埋まって掌のみを地表の晒すことで、物事の線引きを独自の角度から見つめ直し(山頂の谷底に触れる、2013年)、重力という視点から人類の永遠のテーマ“愛”の再解釈を試みます。(私の愛は私の重さである。— 森の家族—、2015年)
作家の素朴すぎる疑問は、誰も立ち止まらないような“当たり前”を受け入れないことから始まります。その疑問を解決し実感するためには、信じられない程の労力を費やしますが、二藤はわかったフリや、おざなりにはしません。そもそも既存の科学や文明がすべて間違いだった(物事の成り立ちを都合よく解釈するための方法でしかない)としたら、私たちの常識は何をもって担保されるのでしょう。愚直で破茶滅茶な作家なりの実感ほど、説得力を有するものが他にあるのでしょうか。故に鑑賞者は二藤の作品にいつも驚かされ、否応無く反応してしまうのでしょう。
今回の個展では触れることのできない時代にあえて、“接触”をキーワードに、他者、ひいては世界との曖昧な境界やズレについて思いを巡らせます。人と人が触れ合う時、それぞれが別のものに触れているはずが、同じものに触れ合っているという無自覚な錯覚。“当たり前”に横たわる私とあなたの境目を、新作群によって可視化することを目指します。
[関連イベント]
オンライン配信トークイベント
配信日: 2021年4月24日(土)16:00〜
参加費: 無料
登壇者: 郡司ペギオ幸夫、粟田大輔、二藤建人
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。
まだコメントはありません