終了した展覧会・イベントです

高木耕一郎 「Is this my God?」

Gallery Target
終了しました

アーティスト

高木耕一郎
GALLERY TARGETでは12月4日より、刺繍作品を発表する高木耕一郎の個展「Is this my God?」を開催致します。本展にて高木がテーマにするのは「お金」。扱い方如何では薬とも毒ともなるお金に注目した高木は、その独特な作品世界で物事の背後に潜む二面性を表現致します。

サンフランシスコで生活をした経験のある高木は、パンクロック、アンダーグラウンドコミック、スケートボードなどのサブカルチャーから多くの影響を受けました。それらのカルチャーにはそれぞれの独特な世界観のデザインがあり、メッセージがあり、ムードがありました。また同時にカトリックの家系で育った幼少の高木は、教会を彩る宗教絵画や神父の纏う法被など、自然と視界に入るそれらの装飾品や聖書に描かれる宗教世界からも影響を受け、そこには当然きらびやかな刺繍装飾もありました。高木が表現メディアとして主に用いる刺繍の歴史を覗いてみれば、ヨーロッパの僧院では人々の信仰心を高めるための荘厳な装飾に用いられ、宮廷では豪華な衣装などによって高い身分、また権力や富の象徴として絢爛な刺繍が用いられました。

高木の感性はこういった「反体制」や「個性」を強調するサブカルチャーと、唯一の神を崇拝する「信仰」との間で育てられたのです。そんな高木が生み出す作品の画面上には、サブカル性を感じさせる強烈なメッセージとそのタイポグラフィーデザインがあり、同時に宗教性を感じさせる動物たちが語りかける神話的で寓話的な世界が混在しています。それはストリートで生まれたイソップ物語のようだと言えるかもしれません。

お金を崇める者、忌み嫌う者、人によってお金は神のようでもあり悪魔のようでもあると話す高木。それぞれにとって神とは何であるか、価値とは何であるか。「Is this my God?」と題された本展。あらゆる物の価値、宗教の立ち位置が揺らぐこの混迷の時代にアーティストとしてそれを問うことは最も自然な流れであると言えるでしょう。

本展では刺繍だけでなく高木がサンフランシスコで学んだシルクスクリーンなども組み合わせたミクストメディア作品も発表されます。可愛らしくも不気味な目やポーズをした動物たちが問いかける「お金」というテーマを孕んだ作品は、物事の神的な面と悪魔的な面の両方を語りかけてくるでしょう。

スケジュール

2021年12月4日(土)〜2021年12月18日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
不定休
展覧会期間中は日曜、月曜休館
入場料無料
展覧会URLhttps://www.gallery-target.com/2021/11/22/is-this-my-god-高木耕一郎/
会場Gallery Target
http://www.gallery-target.com/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-9-25 スクエア25 1F
アクセス東京メトロ副都心線・千代田線明治神宮前駅4番出口より徒歩5分、東京メトロ半蔵門線・銀座線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩6分
電話番号03-6427-3038
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません