終了した展覧会・イベントです
[画像: 森綾乃(上): “ホノサ、り“ mixed media、30×30cm、2022(部分)、牧田紗季(下): “まどろみの境界“ 雲肌麻紙に岩絵の具、水干絵の具、33.3×45.5cm、2022(部分)]

森綾乃 + 牧田紗季 「blue in heaps」

s+arts
終了しました

アーティスト

森綾乃、牧田紗季
素材も技法も全く異なる両者の作品に共通しているのは、“層”という要素だと考えました。本展タイトルは、夢の中の奥深くに迷い込むような浮遊感と、木々や山々の重なりや、その背景の空というイメージを共有しています。

森綾乃は、布をレイヤー状に何層にも重ねては絵描くことを繰り返して作品を形成します。「空間に心惹かれ、追いかけています。」と語る彼女は、画面に広がる空間の奥深くまで潜り込み、偶然と必然の狭間に揺れるものをそっとすくいとるようにして、理屈やことばでは言い表せないありのままの表現を描き留めます。「のびやかにだらしなく」と自身の作品を例える森は、空間の何気ない気配と向き合う時間を大切にすることで、作品自身が主張するのではなく、鑑賞者が何かを感じられるような、良い意味で向き合わない絵画を目指しています。一見白い布でシンプルに見える彼女の作品には、何ものにも媚びない自由な空間が広がるような奥深さと何気ない気配を感じられるきっかけが散りばめられているようです。

牧田紗季は、現実の世界で生活することによって生じた心の澱(よどみ)を絵画に昇華させたいという想いから、重力から解放された夢 の中のような浮遊感のある情景を、日本画の技法を用いて描きます。過去の記憶、夢の世界といった「ここではないどこか」を切望する気持ちは、ある種の現実逃避願望の現れになっているとも言えるでしょう。夢のような世界への憧れを作品に織り交ぜながら、現実で生じた負の感情を形にするようにして作品を制作しています。本展について、「幾重にも重なる層の奥深くに迷い込み、遠くの空を見 上げる情景は、私が描いてきた夢の中の世界や心の奥底のさまと重なります。過去の情景や夢の世界に憧れながらも、身体は現実の 世界から離れることはできず、さまよい歩く。しかし、見上げた空に光が感じられることを望みます。」と語る牧田の作品は、日本画の 落ち着きのある色味と質感により、美しく、どこか希望を求めるようにも見受けられます。

スケジュール

2022年3月25日(金)〜2022年4月3日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
最終日は17:00まで
休館日
日曜日、月曜日、火曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.splusarts.com/blue-in-heaps
会場s+arts
https://www.splusarts.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
アクセス都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号03-3403-0103
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