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[画像: baanai, 「ARIGATOUGOZAIMASU」 (BBF 020H-36), 2022, Acrylic on canvas, 227.3 x 545.4 cm]

baanai 「UNLOGICAL」

MAKI(天王洲 II)
終了しました

アーティスト

baanai
このたびMAKI Galleryでは、神奈川県藤沢市鵠沼を拠点に活動するbaanaiによる、弊社初となる個展「UNLOGICAL」を開催いたします。2021年1月に開催し、baanaiが数点のペインティングを展示した3人展「Connect #1」に続き、作家の過去最大級となるプレゼンテーションを天王洲IIにて発表いたします。

2017年よりbaanaiは、キャンバスにʻARIGATOUGOZAIMASUʼの言葉を繰り返し描くことを軸に芸術実践を続けています。大胆で魅惑的なブロック文字はあらゆるスペースを埋め尽くし、しばしば文字が隠れるほど重なり合い、抽象化され、ほぼ認識することができなくなります。これまでのbaanaiの作品を振り返ると、鮮烈で強く派手な印象を与えるものが多く存在し、おそらく同様にアーティスト自身も派手で大胆な人間性だと連想されているかもしれません。MAKIでの初個展となる本展では、明るく鮮やかな作品も並ぶ一方で、静かなトーンの作品が多くを占めます。ただただ優しく、そして誰よりもまっすぐに前を向き、心の底からあらゆる存在に感謝の念を注ぐ作家自身をより的確に表した作品群となっています。

baanaiのペインティングひとつひとつに込められたʻARIGATOUGOZAIMASUʼというマントラは、作家の芸術実践に対する謙虚で瞑想的なアプローチを示し、その真摯な姿勢を物語ります。各々のキャンバスは繰り返される感謝の言葉で埋め尽くされ、時に言葉は形を失い、もはや意味を伝えることはできません。そのため鑑賞者は文字が織り成す厚い網目を通して、言葉の焦点が再び合うのを待つのです。時間が経つにつれてそれぞれの層がゆっくりと解きほぐされ、baanai自身の精神が明らかになり始めます。各層が次の層を圧倒する様は、作家が必死に何かの答えを探し求めているような緊迫感をも感じ取ることができるでしょう。

「UNLOGICAL」というタイトルは、三島由紀夫が東大全共闘との対談集のあとがきで述べた「私の考へる革新とは、徹底的な論理性を政治に対して厳しく要求すると共に、民族的心性(ゲミュート)の非論理性[UNLOGICAL]非合理性は文化の母胎であるから、(...)この非論理性非合理性の源泉を、天皇概念に集中することであった」より引用されています。

「正しいかどうか分からないことを懸命にやり続けること、自分が信じたいことに真っ直ぐ突き進む。それが1つのアートとしての姿勢になるのではないか。ARIGATOUGOZAIMASUの実験は、極めて個人的な解釈であり、世間的に、また宇宙的に正しいかどうか分かりません。文字(ARIGATOUGOZAIMASU)をアートとして成立させたい。そのために取り組んでいることは『文字』を『想い』に変換すること。目に見えない波動、念や想いこそが大事なのではないか。具体的には、最下層に一面ARIGATOUGOZAIMASUを描き、それを塗り重ねて見えなくすることで文字(言葉)を想いに変換出来るのではないかと考えます」とbaanaiは語ります。ぜひこの機会にbaanaiの重層的かつ瞑想的な絵画に深く潜り込み、作品の根源を探求していただければ幸いです。

スケジュール

2022年2月5日(土)〜2022年3月19日(土)

開館情報

時間
11:3019:00
休館日
月曜日、日曜日
備考
3月9日から12日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://www.makigallery.com/exhibitions/6162/
会場MAKI(天王洲 II)
https://www.makigallery.com/ja/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ1F
アクセスりんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩7分, 東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩8分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩3分
電話番号03-6810-4850
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