本展は、ステンシルと呼ばれる、型紙を用いたグラフィティをストリートで表現し、反資本主義や反権力といったコンセプトのもと、1990年代から活動しているバンクシーによる「ナパーム」 、60年代半ばに非暴力による挑発で国家の暴力を誘発させた、オランダのカウンターカルチャー「プロヴォ」のメンバー、ステフ・ディヴィッドソンにより編集された「ポリティカル・コミックス」、9歳の少女・マルジャンが革命と戒律の中、歴史に翻弄されながら自分らしい生き方を模索する少女をユーモラスに描いた、70年代から90年代の混迷するイランを舞台としたマルジャン・サトラピ監督による自伝的グラフィック・ノベル「ペルセポリス」、音楽や芸術が内包する時間の経験と実社会の接続を試みる作品を制作するバンド、core of bellsとアーティスト活動を並行させる池田武史による、「This question may have something inconvenient, it's not possible to answer ... 」、カンフーを背景に、革命的な扇動による階級闘争を描いた1973年にフランスのルネ・ヴィエネによって製作されたシチュアシオニスト映画「Can Dialectics Break Bricks?(弁証法はレンガを破壊できるのか?)」で構成されています。
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