終了した展覧会・イベントです

Chim↑Pom from Smappa!Group 「Chim↑Pom from Smappa!Group」

ANOMALY
終了しました

アーティスト

Chim↑Pom from Smappa!Group
ANOMALYでは、2022年4月27日 (水) より6月4日 (土) まで、Chim↑Pom from Smappa!Groupの個展Chim↑Pom from Smappa!Groupを開催いたします。

Chim↑Pom from Smappa!Groupの開催初日を以って当面アーティスト名を改める「Chim↑Pom」の一旦の最後であり、新生Chim↑Pom from Smappa!Groupのはじまりとなる本展は、森美術館で好評開催中の個展ハッピースプリング、および4月30日から始まる無人島プロダクションでの個展いつのことだか思いだしてごらんと会期を重ね開催いたしますので、合わせてみなさまのご来場とご支援を賜れましたら至極幸甚です。
なおこの度改名に至った由来は、アーティストの「改名のお知らせ」に詳しく、またSmappa!Groupが、Chim↑Pom from Smappa!Groupについてアナウンスしておりますので、合わせてご一読ください。

予てよりホワイトキューブという現代美術のメインサイトの枠外で活発に活動し、逆説的に現代美術フィールドの坪数を押し拡げてきたChim↑Pom from Smappa!Groupは、グループ結成時より「街」と深い関係にあります。街や日常にある現物やそこで起こる事象を美術館やギャリーに持ち込み、場所を異化させ、時代のリアリティを忖度なく追求してきた彼らは、独自の視点から都市論を展開してきました。
コロナ禍にあった「Tokyo 2020」オリンピック開催前後のドタバタや、大阪・関西万博を控えスクラップアンドビルドが繰り返される日本の街中で、なにが採択され、なにが排除されているかを日々痛感するChim↑Pom from Smappa!Groupが、多様性をもった街の在り方とはなにかを問います。

今回の展覧会では、Chim↑Pom from Smappa!Groupの改名の由来でもある、歌舞伎町のホストクラブを中心とした企業、Smappa!Groupの協力を得て制作された、新作映像とライトを用いた作品を発表します。新型コロナのクラスター発生源の代表格としてネガティブで根拠の乏しい風評を浴び、社会の一員であることから除外される風潮にある「夜の街」の人々とアーティスト、どちらも「水商売」とも言われる者同士の協働です。

また本展覧会では、森美術館でも展示されている《性欲電気変換装置エロキテル》の、別バージョンの新作を発表いたします。このエロキテルはかつて実際に歌舞伎町にあった街路灯を用い、ピンク広告を見た不特定多数の成人からの電話の着信電波をセンサーで感知して発光するもので、限りある資源の代替として「性欲」を電気変換し、永久に安定したエネルギーを供給すべく開発された作品です。どんなエネルギーも無駄にしない、まさにエコロジカルでサステイナブルな思想を作品として昇華させた、Chim↑Pom from Smappa!Groupの個性的な「パブリックアート」です。
加えて、森美術館に設置され育てられている「道」を「月の土地」のような発想と解釈で仮想「土地」として概念上坪分けし、NFT化する試みも行います。

Chim↑Pom from Smappa!Groupの代表作である《スーパーラット》は、EDI MAKのコミッションによる映像作品と共に、個展会場である森美術館内ではなく、長い協議を経てその経緯や今後のあり方を議論する場として作られた別会場、「ミュージアム+アーティスト共同プロジェクト・スペース」に展示されています。
Chim↑Pom from Smappa!Groupは、ハッピースプリングが開幕してからこの2ヶ月あまりの間に、その存在の周知徹底や限定的な予約システムの改善を美術館と話し合ってきました。4月からは予約も当日だけでなく会期中可能となるなど一部改善されましたが、共同スペースの一端を担うChim↑Pom from Smappa!Groupは、それまでの間に多くの方々が見逃したことを深刻に受け止め、今回の個展ではその作品も展示いたします(共同プロジェクト・スペースに行ける方は、是非そちらで!)。

「排除されても駆除されない」をキーワードに、懸命かつ明るい態度でみんなの「居場所」を切り開いていくChim↑Pom from Smappa!Group。
ダイバーシティやインクルージョンという概念が声高に謳われるようになり、どう実現していくか再検討や議論が活発になっている昨今。活き活きとして多様性をもった人間の姿を当然に社会が認め、さまざまな人々と共に生きるリアルとはどういうことなのか、また美術界はその概念をどう表現していくのかを問う展覧会です。

なお会期中にはSmappa!Groupを率いる手塚マキ氏や美術関係の方々などを招聘し、トークセッションを企画しております。

都市の公共性、消費主義、飽和と貧困、震災や原発、境界やメディアなど、我々が今生きる社会をテーマに、その鮮烈な活動と作品の多くはタブーや暗黙の了解を明るみに出し議論を巻き起こしますが、どのようなことにも真摯に向き合い、深度の高い議論を築いていく、国内外ともに異例の評価を獲得しているChim↑Pom from Smappa!Groupです。本展でも二項対立による「正論」を展開するのではなく、むしろ世の中に複数の考え方が存在することで、様々な議論を開ければと考えています。

我々ギャラリーは、Chim↑Pom from Smappa!GroupやEDI MAK、また今回ご協力を仰ぐSmappa!Groupや本展関係各者、それぞれの信念に全幅の信頼をおき、様々な方々とアートについてディスカッションを開く場になれましたら本望です。
オンラインの時代ですが、やはりアクチュアルな展覧会は現場で体験していただきたく、黄金週間の祝日も開廊し(日月は休廊)、Chim↑Pom from Smappa!Groupに伴走したいと思います。

[関連イベント]
トークセッション presented by ANOMALY
・第一部「都市について」
日時: 2022年5月24日 (火) 17:00- (16:50- 開場) 1時間半程度
司会: 卯城竜太 (Chim↑Pom from Smappa!Group)
登壇者: 仙波希望 (都市研究、惑星都市理論編者)、手塚マキ (Smappa!Group 会長)、和多利恵津子 (ワタリウム美術館館長)
・第二部「歓楽街とアート」
日時: 2022年5月24日 (火) 19:00- 1時間半程度
司会: 卯城竜太 (Chim↑Pom from Smappa!Group)
登壇者: 黒瀧紀代士 (デカメロンディレクター)、サエボーグ (アーティスト)、ヴィヴィアン佐藤 (ドラァグクイーン/美術家)、松田修 (アーティスト)
入場料: ¥1,000 (税込)/ご予約はこちらから *第一部&第二部共通
定員: 50人 *ソーシャルディスタンスを保つため、人数を限定して開催いたします
場所: ANOMALY
※イベント詳細は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2022年4月27日(水)〜2022年6月4日(土)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
備考
4月29日・5月3日・4日・5日は開廊、5月24日は16:00まで
入場料無料
展覧会URLhttp://anomalytokyo.com/exhibition/chimpom-from-smappagroup/
会場ANOMALY
http://anomalytokyo.com/top/
住所〒140-0002 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 4F
アクセスりんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩9分、東京モノレール天王洲アイル駅南口より徒歩10分、京急本線新馬場駅北口より徒歩9分、JR品川駅港南口より都営バス「天王洲橋」下車徒歩4分
電話番号03-6433-2988
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します

0件の投稿

すべて表示

まだコメントはありません