哲学と舞台美術のバックグラウンドを持つロシア出身のビジュアル・アーティスト、エカテリーナ・ムロムツェワ(1990年生まれ、モスクワ)。 彼女の芸術実践は、社会の階層性や文化的システムにおける、歴史的な物語を更新する可能性や実際の連帯の可能性の新しい存在形態を見出そうと試みています。叙情的、そしてコンセプチュアルな方法で個人的・集団的記憶を探る作品を制作しており、大型な絵画をはじめ、ビデオ、インスタレーション、社会参加型アートなど様々なジャンルの作品を展開しています。 Forbes Russia主催の次世代を担う30名の1人としてイノベーション賞を受賞した彼女は、日本では2021年の北アルプス国際芸術祭に参加し、開催地である信濃大町の歴史に繋がる作品や住民たちの姿をモチーフにした作品を出展。瀬戸内国際芸術祭2022の夏会期に男木島で子供たちが参加する「学校の先生」を発表。 アートフロントギャラリーでは、「Breaking History」と題する、今年の水彩画の新作を中心とした展覧会を開催いたします。 2つの独立した絵画シリーズから構成される本展では、ロシアのさまざまな都市で行われた、黒い服を着て、白い花を手にした女性たちによるウクライナ侵攻に反対する抗議活動の波に捧げられた「Women in Black」シリーズ及び、米国バージニア州リッチモンドにある南軍司令官ロバート・E・リー将軍の騎馬像を撤去する過程を描いた「Take Lee Down」シリーズを発表いたします。「今日」という「歴史上の重要な瞬間」のドキュメントであるような一連の新作には、勇気をもって戦争に抗議して行動する人との連帯感や、社会の歴史に起きる変化への関心といったメッセージが込められています。また、本展の作品販売による収益は作家の意向によりウクライナ避難民支援のために寄付される予定です。 またこの夏に、越後妻有里山現代美術館MonETにおいても「Women in Black」シリーズに特化した展覧会を開催する予定となっております。
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