[画像: エリック・セリテラ/ Eric Serritella, Ghosts of the Muse, 陶/ Ceramic, H116.8 × W61 × D101.6 cm/ H45.9 × W24 × D39.9 inches]
艸居現代美術 ⾋居(京都)では、「エリック・セリテラ | Shared Spaces」を開催致します。セリテラのだまし絵のような陶作品は、素材の性質とそこに込められたメッセージの両⽅によって⾒る者を魅了します。⽇本初の個展となる本展覧会では 2014年から 2021年に制作された陶作品計9点を展⽰致します。
炭化した丸太、⾵化した⽊、森の天使と例えられる⽩樺のようなハイパーリアルな質感は全て⼿びねり、⼿彫りで形成されています。セリテラはアジアの茶⽂化の発展とそれが陶磁器に与えた影響に導かれ、千利休によって 1500 年代後半に広められた「侘び寂び」の哲学を作品に取り⼊れています。またセリテラは、⼈間の無関⼼にもかかわらず、⾃然がいかに粘り強くその素晴らしさを維持し⽣存を勝ち得てきたかを作品に表現しようと試みており、陶という素材がもつ性質を⾃然環境の脆さと耐久性に重ね合わせています。
また、セリテラの作品において「擬⼈化」も彼の作品を語る上で切り離せないものとなっています。有機的な質感の作品のそれぞれにメタファーが込められており、擬⼈化された要素は、⾃然環境との相互作⽤や関係性から、時代を超えて切り離すことのできない⼈間性を表現しています。そこには⾃⾝の作品を通して鑑賞者の環境に対する意識を⾼め、その⾏動にも影響を与えられるようにという意図が込められています。
「アートとは繋がり、共鳴、反響の場としての役割を果たすものであり、私の⼿によって語られる私の潜在意識の物語となるのです」と語るセリテラ。これまでにアメリカを中⼼に 130回以上の展覧会に作品を出展しているほか、メトロポリタン美術館やスミソニアン・アメリカ美術館、カーネギー美術館といった多くの美術館に作品が収蔵されています。⼿びねりによる超現実的な造形から作家の⾃然観や哲学を感じ取っていただければ幸いです。
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