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[画像: Felipe Pantone. SUBTRACTIVE VARIABILITY CIRCULAR #22. 2022. UV paint on PMMA. 180 x 180 cm. Courtesy of the artist and Gallery COMMON.]

フェリペ・パントン 「Manipulable」

Gallery Common
終了しました

アーティスト

フェリペ・パントン
この度Gallery COMMONでは、スペインを拠点に活動するアーティスト、フェリペ・パントンによる個展「Manipulable」を2022年6月3日(金)から7月17日(日)まで開催いたします。インタラクティブなインスタレーション空間に新作の大型可動作品8点が展示される本展は、彼にとって2014年以来、日本では初の大規模な個展となります。

パントンは12歳の時にグラフィティシーンにてアーティストのキャリアをスタート。その後スペインのバレンシア大学でファインアートの学位を取得しました。そんな幼少期からのストリートでの経験、学術的知識の組み合わせから成る彼の思想は、制作テーマでもあるデジタル時代における視覚情報の消費プロセスを考察、表現する上で、極めて重要なものになります。

また、ヴィクトル・ヴァザルリやカルロス・クルス=ディエスのような運動芸術家からインスピレーションを受けているパントンの作品は、ダイナミズム、変革とデジタルレボリューションを軸にしており、本展は、これらの哲学を直接実践した作品発表の場でもあります。本展のタイトルとなる「Manipulable」は、ラテン語のmanus(手)を語源とし、「手を使って動かしたり操作したりできるもの、または管理、制御、成形できるもの」を指します。そして展示作品は、それに伴いすべて鑑賞者が触れ、アレンジできるよう制作されています。

「今は何でも自らがコントロールできる時代です。ラジオはもう聴かない、自分でプレイリストを作る。テレビはもう見ない、自分で選んだ番組をストリーミングする。インターネットによって、情報そのものが誰でも操作可能になりました。」
と本人は語ります。そんな世界に比べ、なぜアートがこんなに一方的なのかと、パントンは作品を通して疑問を投げかけます。

「光、動き、色彩が私の作品の特徴です。そこに『触れる』という要素を加えることで、皆が作品により近づけることができるのです。今回は初めて、全ての展示作品が鑑賞者によって完成されるよう作りました。鑑賞者が他の消費するものと同様、触れることによる作品との対話は非常に現代的だと思います。そんなセルフ・キュレーションに定義されてる現代の世界に相対した作品を作りたかったのです。」

パントンは、過去数年の人と人、人とシステム間でのコミュニケーションに対する世間の理解の変化をみて、VRや遠隔操作アプリを用いたタッチレスで作品に触れる方法等、アート鑑賞概念の障壁を克服する様々なアプローチで制作を励んできました。彼は人、モノ問わず対面での交流の機会が増えた現代において物理的な対話を用いた、アーティストと鑑賞者の間にあるギャップを埋める方法を探っているのです。

スケジュール

2022年6月3日(金)〜2022年7月17日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.gallerycommon.com/exhibition/16_felipe/
会場Gallery Common
http://www.gallerycommon.com/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
アクセス東京メトロ半蔵門線・千代田線・銀座線表参道駅A1出口より徒歩6分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅7番出口より徒歩8分、JR渋谷駅B7出口より徒歩約9分、JR山手線原宿駅東口より徒歩約12分
電話番号03-6427-3827
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