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山本秀明 「Emotion」
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[画像: 山本秀明 《emotion》 松、松ヤニ、ベンガラ、カシュー 60×60×4cm 2022]
山本秀明 「Emotion」
s+arts
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アーティスト
山本秀明
s+arts(スプラスアーツ)より、山本秀明 個展「Emotion」の開催をご案内申し上げます。「自分自身の地層を作る。」と語る山本秀明は、豊かな自然の中で木と対峙しながら作品を制作している作家です。独自の手法により形成される作品は、観る者が吸い込まれるようなその存在感で多くの人々を魅了し、これまでに約15カ国の個人や企業に作品が渡る実績を持ち、国内外で高い評価を得ています。
山本の作品の特異性は、無垢の木塊を彫り削るのではなく、3~4cm角の松の角材を接着して積み重ね、面を作るところから始まります。それをユニットにしてラフな形を立ち上げ、表面をチェーンソーや丸鋸で削り出していきます。数え切れないほどの線を刻んだ後、松の樹脂や柿のタンニン等を用い、昔から日本で使われる手法で木を保護します。綿密に計算した上で構築されていく角材の束が、熟練された技術と研ぎ澄まされた感覚により削られ、新しい形が生まれてくるその様は、荒々しさと繊細さが混じり合い、大変美しい過程だと言えるでしょう。
幼少期から地層に興味を持ち、縄文土器、化石等の発掘や、断層のでき方をずっと眺めては過去の物や事に思いを馳せる時を過ごしてきた山本は、木を素材として作品創りを始めた時、その頃の感覚が原点となって影響し、形となって現れてきたと言います。歴史や時間、生命感を強く感じたことから、角材を積み重ね、質感を出すために丹念に削ることで地層を連想させ、降り積もる時間の経過を表現しているのです。本展「Emotion」では、“可能性への揺さぶり”に焦点を当て、新たな色彩や技法を取り入れた作品を発表いたします。
また、これまで独自に制作を続けてきた山本が、鑑賞者とのコラボレーションという形のコミュニケーションを取り入れた作品も今回展示いたします。第三者の意見を少し取り入れることで、作家自身も想像していなかったような作品が生まれてきたようです。
言葉や素材、工具の使い方を含め、山本は意識的に自身の表現の可能性を揺さぶり、新しいことへの挑戦を続けてまいりました。本展では、制作過程から鑑賞者との関わり方まで、今までとは異なる方法を取り入れることで、様々な意味で幅のあるものが得られたと山本は話します。これは、自身の軸となるスタイルを保ちながらも、人の生き方の柔軟性や軽やかさを受け入れることができるからこそ、続けられる挑戦なのかもしれません。
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スケジュール
2022年3月4日(金)〜2022年3月20日(日)
開館情報
時間
12:00 〜 19:00
最終日は17:00まで
休館日
日曜日、月曜日、火曜日
入場料
無料
会場
s+arts
https://www.splusarts.com/
住所
〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
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アクセス
都営大江戸線六本木駅7番出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口より徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩6分
電話番号
03-3403-0103
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