ikik + 藤田紗衣「ifif」

BnA Alter Museum

終了しました

アーティスト

ikik、藤田紗衣

この度BnA Alter Museumでは、東京をベースに活動するアーティスト ikik(イクイク)と、大阪をベースに活動するアーティスト藤田紗衣(Sae Fujita)によるコラボレーション出版物「ifif」の完成と販売を記念した展覧会を開催します。
昨年当館での展覧会関連イベントとして開催予定であった「ifif (ikik x 藤田紗衣) 公開制作」の新型コロナウィルス蔓延によるイベント中止を契機にして、オンライン上でのikik、藤田紗衣の2人の共同制作が開始されました。今回はその成果物として、リゾグラフポスター及びリソグラフZINE、ドローイングとステッカーを施したボックスが1つのパッケージとなった出版物「ifif」の初披露と販売、そして2人のアートピースも展示いたします。
ここで普段の2人の制作について話を移すと、ikikはゲームやコミックから影響を受け奇怪な生物たちが生きる空想世界を描き、藤田紗衣はドローイングをデータ化し(または変換し)複製／印刷技術を介入させ元とは異なる時間や空間を付加します。これら異なる手法／モチーフを用いる2人ですが、ikikはリソグラフ、藤田はシルクスクリーンやプリンターなど、共通して複製技法を積極的に使用している点が挙げられるでしょう。
ififの原本となったお絵かきチャット上で雑談をしながら描いたイメージの群生ともいえる今回の共同制作は、普段各々が制作するイメージが影響し合い一つの生態系の地図のようにも見えます。また、それら地図を複製し、分節することによって、イメージの見え方も変容していきます。
そのように転じていくイメージは、私たちが実際に見ている世界そのものと地図との違い、そしてその違いを生じる原因へと私たちの思考を誘っているようにも思えます。
2人の普段の制作の延長線上にある今回のコラボレーション出版物と各々の作品を並べてみることができる本展覧会、どうぞご高覧いただければ幸いです。

スケジュール

2022年2月1日(火)〜2022年2月20日(日)