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KMNR™ 「PAUSE」

VOILLD(ボイルド)
終了しました

アーティスト

谷口弦、桜井祐、金田遼平
この度VOILLDは、谷口弦、桜井祐、金田遼平によるアーティスト・コレクティブ、KMNR™(カミナリ)のエキシビジョン「PAUSE(ポーズ)」を開催致します。本展はVOILLDでは初となる展示となります。

谷口弦は1990年佐賀県に生まれ、江戸時代より300年以上続く和紙工房、名尾手すき和紙の七代目として家業を継ぎ伝統を守りながら、様々な技法や素材を手漉き和紙の技術と掛け合わせ、先鋭的な平面・立体作品を制作しています。桜井祐は1983年兵庫県に生まれ、現在は福岡を拠点に活動をしています。クリエイティブ・フォース TISSUE Inc.を設立し、アートブックの出版や幅広いメディアの企画・編集・ディレクションを行う編集者です。金田遼平は1986年神奈川県に生まれ、独学でデザインを学び渡英。グルーヴィジョンズへの所属を経てデザインスタジオYESを設立し、東京を拠点にグラッフィクデザイナー・アートディレクターとして活動をしており、各々でも国内各地で多彩なプロジェクトを手掛けています。カミナリは2020年にこの3名から結成され、展覧会の開催やグループ展への出展、企業への作品提供など、精力的に作品の発表を行っています。

カミナリは伝統的な手すき和紙の技術を用いて再生された紙「還魂紙」を使って、様々な時代の「物」に宿る魂やストーリーを紙にすき込み、先人達が積み重ねてきた和紙という歴史を現代の観点で解体し、新たな価値を吹き込み再構築した平面、立体作品を制作しています。江戸時代以前、反故紙を用いて漉き直された再生紙は、原料の古紙に宿っていた魂や情報が内包されていると考えられていたことから還魂紙と呼ばれていました。カミナリは、その還魂紙を活動のコンセプトであると同時に軸となるマテリアルとして用いることで、過去と現在、変化し続ける未来、そして異なる文脈の物事を繋ぎ合わせるという役目を持たせています。素材の持つ歴史と特性を熟知し、様々な要素を重ね作品に投影することで、和紙の歴史を通観するものとしても捉えることができるのです。

今回の展示では、近年制作を続けている関守石をモチーフにした新作となる立体作品のシリーズを中心に発表します。関守石はシュロ縄で石を十字に結んだもので、茶道を大成させた千利休によって生まれたと言われており、茶庭や神社仏閣の境内において、置かれることで通行止めの意味となる関守(門番)の役をもった古来からのサインとして、現在でも多くの場所で活用されているオブジェクトです。土地の境域に置かれ行き来や空間を分断する目印となるその関守石を、個性溢れる有機的な石の造形は和紙の原料の塊で、そして伝統的なシュロ縄は現代で多用されているビニール紐やチューブなどで巧妙にサンプリングすることで、過去の積み重ねの連続が現在に繋がってゆき、多様な文脈の物事を新たな解釈で接続していくことで未来が開拓されることの重要性を示唆しています。一見はポップな印象を抱くスカルプチャーの作品群ですが、それらに目を留め一時停止することで過去に立ち戻り、現在が通過点となって、新たな価値と共に再生され未来へと通じてゆく可能性を考える糸口となっているのです。

会場では、新たな試みで制作された約100点に及ぶ新作の立体作品を展示予定です。

スケジュール

2022年4月1日(金)〜2022年4月24日(日)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、火曜日
備考
開廊時間 12:00〜19:00、初日は18:00〜21:00、月曜日・火曜日は休廊
入場料無料
展覧会URLhttps://www.voilld.com/post/679564636895477760/kmnr2022
会場VOILLD(ボイルド)
http://www.voilld.com/
住所〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 1F
アクセス都営浅草線五反田駅A6出口より徒歩4分、JR山手線・東急池上線五反田駅より徒歩7分
電話番号03-6416-3972
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