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光岡幸一 「ひぃ~~~~゜~~ゅ~^~~ぅ~~」

トークンアートセンター
終了しました

アーティスト

光岡幸一
Token Art Centerでは2022年1月15日より光岡幸一個展「ひぃ~~~~゜~~ゅ~^~~ぅ~~」を開催します。
光岡は、リサーチを基にしたプロジェクトベースのインスタレーションや写真、パフォーマンスなどを制作してきました。いずれの作品でも作る過程で遭遇する出来事や人々との対話が光岡にとって非常に重要な媒体としてあり、展覧会が始まるまで、そして始まった後も常に作品を変化させます。作品は光岡本人の外部へ開かれたものとしてあり、完結せず揺動し続けます。
光岡が継続して行なっている《TAMA ART CENTER》というプロジェクト。光岡は多摩川河川敷の草むらあった廃墟状態のホームレスが作った小さな村を発見し、長い時間をかけて観察するようになります。そこで出会う人々との関わりや、のちに控える河川拡張工事の影響による環境の変化などを記録、そしてその村の一角に屋号の看板を掲げ、私設のアートセンターとしてツアー形式の展覧会等を開催します。そこは動物や昆虫、植物が息づき、屋根はなく雨ざらし。時には台風に伴う河川の増水によって展示物を含むすべてが流されることもあります。ここにはスタティックな要素なく、誤解を恐れずにいれば光岡自身が造作したものはほとんどないのかもしれません。光岡のこういった外部の環境に身を委ねるような態度はプロジェクト作品に限らず、写真やドローイング、パフォーマンスなどを制作する際にも現れています。
また、作品の記録としてのテキストや自作を説明するための言葉も光岡作品の中では重要な要素であるように思われます。光岡は自作を説明する際、作品のコンセプトを説明するのではなく、制作過程にあった出来事、そこに居合わせた自身の感情などを話してくれます。まるで作品を作るまでの日記のように。それらは素朴な言葉でありながら作品と一体となりどこか感情の共有を誘います。光岡にとってテキストや文字は作品の補助線としてあるのではなく、一つの媒体といえるでしょう。近年はこのテキストが独立して、文字そのものを展示する《poetry taping》なるシリーズも展開しています。
本展で光岡はコロナ禍で当たり前となった換気のための窓の開放を展覧会の要素に組み込むことにしました。本展もこれまでの他者に身を委ねる実践の延長にあり、窓を解放することによってホワイトキューブにとってのノイズ、つまり風、日光、雨、生物などの屋外の要素を多分にギャラリー内に取り込みます。展示タイトルはその風の擬音から。他者を取り込むことで展覧会や展示空間の制度をどのように変質させることができるでしょうか。

スケジュール

2022年1月15日(土)〜2022年2月13日(日)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
入場料無料
会場トークンアートセンター
http://token-artcenter.com
住所〒131-0032 東京都墨田区東向島3-31-14
アクセス東武伊勢崎線東向島駅より徒歩8分、東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩10分、京成押上線京成曳舟駅より徒歩10分
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