このたびSAIでは、2022年2月11日(金)より2月27日(日)まで、ファッションブランドSUPREMEをはじめとする数々の店舗サインやブランドのグラフィックを手掛けるNUTS ART WORKSによる展覧会「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!」を開催いたします。 NUTS ART WORKSを率いる比内直人は、子供の頃からアメリカンヴィンテージカルチャーに惹かれ、独学で技術を磨き手描き看板屋として1996年より活動を開始しました。制作工程をすべて手作業で行うというクラフトマンシップに則った彼のスタイルは東京・原宿文化を中心に各業界より大きな信頼を置かれ、これまでSUPREME、NEIGHBORHOOD、Ralph Lauren、ユニクロなどのショップサイン、グラフィックを手掛けてきました。 全て新作で構成された本展は、「WORKS SPEAKS ELOQUENTLY THAN LIPS!!!(私の作品は私以上に雄弁に私を語る。)」というタイトル通り、作家自身の持つ理念、哲学がこれまで以上に力強く込められた味わい深い世界観を体感することができます。 見所のひとつは、「チッピング」を取り入れた重厚な大型平面作品群。チッピングとは、ガラスをランダムに割ることでパターンをつくるグラスサインの手法の一種。1800年代中期から見られ、現代まで受け継がれてきました。彼がサインペイントの可能性を模索するなかで惹かれたというこの伝統技法を、試行錯誤のすえ、自身のスタイルへ落とし込むことに成功しています。そのほか、初の試みとなる立体作品も展示。本展に合わせつくられたシルクスクリーンポスターやポストカードなどの販売も行います。
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