エル・おおさかパンクは一般的に騒がしい音楽に派手なビジュアル、暴れる観客といったイメージを持たれていることが殆どですが、この系譜を辿るとみえてくるのが「相互扶助」「積極的自由」「自主管理」などの、他者および自己への倫理といった原理の通底です。現代アートとロックから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の倫理的実践を通して社会に影響を与え、多様性といった人間性の回復をもたらしてきました。本展では、そうしたパンクがこれまで様々な社会問題に取り組んできた実践と批評性を捉えることで、現代アートとの親和性、さらには両者の相乗性について検討します。そして、現代の日常生活に対してパンクがどのように音楽を通じて自律空間を形成しているのか、さらには、それが、どのような意味をもっているのかも改めて振り返ります。
作家でジャーナリストであったカール・クラウスを起点とし、フランスの劇作家、アルフレッド・ジャリ、現代アートの初動としてのDADA、そこから派生したレトリスム、シチュアシオニスト・インターナショナル、キング・モブ、ブラックマスク&アップ・アゲインスト・ザ・ウォール・マザーファッカーといった急進的な前衛芸術運動を紹介します。同時にセックス・ピストルズ以降に彼らと同じ軌道を描いたパンク・ロッカーたち、クラス、ライオット・ガール、クィアコア、アフロパンク、インドネシアン・パンクを参照していきます。
また展覧会Zineの寄稿者として、経済学者の小倉利丸、美術評論家の杉田敦、昨年惜しくも急逝したアナキストで人類学者のデヴィッド・グレーバーが参加しています。
本展は紙面・映像資料によって構成されており、2021年6月に岡山県倉敷市で倉敷芸術科学大学川上幸之介研究室により企画・開催され、その後、東京、長崎、福岡、大阪、京都での開催となっています。
[関連イベント]
1.「自分が自分でいられるために パンクとクイアコア」
日時: 2月25日(金)19:00-
会場: 誠光社
定員: 20名
参加費: 1000円+1ドリンクオーダー
2. キュレーターズトーク
日時: 3月25日(金)19:00-
会場: エル・おおさか 第1ギャラリー
定員: 20名(要予約)
3. Round Table
日時: 3月5日(土)19:00-20:30
会場: エル・おおさか 第1ギャラリー(20名・予約制)、オンラインZOOMミーティング(50名・予約制)
ゲスト: 菅野優香(ゲリラガールズ研究会)、あかた ちかこ(ちびっこ)、Afreeda Obreat(アフリーダ・オーブラート)、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、金明和、げいまきまき
4. 「パンクガールズ」
日時:3月6日(日)19:00-20:30
会場: エル・おおさか 第1ギャラリー(30名・予約制)、オンラインZOOMミーティング(50名・予約制)
ゲスト: 野中モモ
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
※ 本展では、過激な性・暴力の表現・描写を含むコンテンツが含まれます。ご了承いただき、ご鑑賞いただきますようお願いいたします。12歳以下のお客様は保護者の同伴をお願いいたします。
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