日本の抽象芸術のパイオニア、斎藤義重(1904〜2001)の教育理念を具現化した東京芸術専門学校(Tokyo School of Arts = TSA。1982〜2000)。その卒業生が開催してきたグループ展「表現される現在」を引き継ぐ形で有志が立ち上げたグループが「ゼロイスト」です。「ゼロイスト」とは、1950年の斎藤義重作品の題名に因んでいます。 今回のサブタイトルは「Xeroist」。ゼロという意味では本来「Zeroist」ですが、現在かの地で「Z」が戦争を称揚するシンボルとして用いられていることから、今回だけは敢えて戦争に対する否定のバツ印の意味をこめて「X」を用いています。人間に対する暴虐の対極にあるものとして、想像力と表現の力によって他者と向き合っていくことを表明しています。
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