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墨屋夕貴 「日常景色 / Everyday scenery」

ギャラリードゥポワソン
終了しました

アーティスト

墨屋夕貴
ギャラリードゥポワソンでは、Yuki Sumiyaの個展『日常景色 / Everyday scenery』を開催いたします。
Yuki Sumiyaは、素材や形を通して2つの異なるものの間のバランスや関係性を探求しています。

人は自然の一部であると考え、「自然界の二元性:自然界において対になるものは同時に存在し、常にバランスを保ち補い合う」という関係性からインスピレーションを受けています。

新作の『Something III 』シリーズでは、日常にありふれ、役目を終えると捨てられてしまう商品パッケージと、金属のオブジェクトを組み合わせて、新しい造形作品を制作しています。この作品は、間(あわい)の空間としての表現でもあり、二つのものは繋がっていて明確に分離できない曖昧さを象徴しています。漆の伝統的な技法の一つである脱活乾漆技法を用いながらも、プラスチック、合成繊維と天然の漆を混ぜることにより、人工物と自然物を見事に融合させています。麻布の代わりにストッキングを用いることにより、より滑らかな曲線と雰囲気の表現を可能にしています。

脱活乾漆技法は、粘土で原型をつくり、その表面に麻布を貼り固め、像内の粘土を除去して中空にするとともに、麻布の表面に漆木屎を盛り付けて塑形する仏像制作技法で、7-8世紀には仏像の制作に多く用いられていました。

人と道具についての作品。人々の生活に関わってきた道具のある風景を紡ぎ出し、装身具やオブジェにしています。20世紀イタリア美術を代表する画家、ジョルジョ・モランディの絵画を彷彿とさせる瓶や壺をモチーフにした作品群は、イタリアでジュエリーを学んだYuki Sumiyaにとって、生活の風景として造形するのは自然なことだったのでしょう。

本展でご紹介するのは、一枚の絵画の様なブローチのシリーズ作品です。旅の記憶から生まれた、構造物をモチーフにした作品。「いつか見た風景。ふと思い出す形。忘れられない場所。」をテーマに、日常と非日常が交錯する旅の記憶を辿りながら、様々な場所で心惹かれた構造物の印象的なラインを選び取り、ジュエリーへと変換させています。

本展では、『Something III 』シリーズをはじめ、他のシリーズも含めた60点以上の新作をご紹介いたします。

スケジュール

2022年6月24日(金)〜2022年7月10日(日)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://deuxpoissons.com/exhibition/yuki-sumiya-everyday-scenery/
会場ギャラリードゥポワソン
http://www.deuxpoissons.com
住所〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-3-6
アクセス東京メトロ日比谷線広尾駅2番出口より徒歩8分、JR山手線恵比寿駅東口より徒歩10分
電話番号03-5795-0451
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