今回展示される新作たちは、生命、争い、平和、自然環境などをテーマに、今この時代において語り合わねばならないことをこれまでになく直接的に提示しています。少し横を向いた構図で描かれることが主だった”eyewater”も、この新作では、人物は正面を向き、鑑賞者と向き合う構図を取っています。そして、そうした明瞭さと並ぶようにサブタイトルには”everybody feels the same”(みんな同じことを感じている)と付されていますが、ここで「同じ」とはいったい何を意味しているのでしょうか? 多様な価値観の在り方が俎上に載せられ続ける現代は、絶えず”理想的な状況”から逸脱していくように変化しますが、そのなかで個々人の感情や思いはどのようにあり、人はいったいなにを、どこまで感じ取ることができるのか、作家は本作を通じて鑑賞者に問いを投げかけているようです。
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