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三橋節子《近江昔話 雷獣》1974年 滋賀県立美術館蔵

「没後50年 三橋節子と滋賀の風景」

滋賀県立美術館
終了しました

アーティスト

三橋節子
身近な樹木や草花を愛し、その後半生には滋賀の民話や伝承を題材とした作品を描いた画家、三橋節子[みつはし せつこ](1939-1975)。本年は、節子の没後50年にあたります。この節目の年に、当館で収蔵している三橋節子作品4件すべてと三橋節子美術館(大津市)所蔵のスケッチ帳4冊、そして節子が暮らし創作活動をおこなった滋賀の風景をテーマとした野口謙蔵、茨木杉風[さんぷう]、杉田静山[じょうざん]などの作品をあわせて紹介するコレクション展「没後50年 三橋節子と滋賀の風景」を開催いたします。

節子は、京都大学で農林経済学、農史を研究していた三橋時雄(当時は助手、のちに教授)と妻の珠[たま]の長女として大阪府に誕生、生後間もなく父親の勤務地であった京都府に移りました。幼少期から絵を描くことに興味があった節子は、京都市立美術大学(現在の京都市立芸術大学)日本画科に進学します。猪原大華、上村松篁、奥村厚一、秋野不矩、石本正らの指導を受け、大学卒業後は同大学の日本画科専攻科に進学。専攻科を修了すると新制作展を中心に作品を発表し、精力的に活動しました。

29歳の時には画家の鈴木靖将と結婚して滋賀県大津市に移住、一男一女をもうけます。しかし32歳の時、画家として着実に成果を残し始めていた時期に、難病のため利き手の右腕を切断。大きな困難に直面しながらも絵筆を左手に持ち替えた節子が制作のテーマとして選んだのは、子どもたちにも親しみやすい滋賀の伝説や民話でした。これらの作品群は高い評価を得ますが、昭和50(1975)年2月24日、節子は35歳という若さでその生涯を閉じました。自然と親しみ、家族を思い、限られた時間のなかで絵筆を走らせ続けた節子の作品を滋賀の風景とともにご鑑賞ください。

スケジュール

2025年6月19日(木)〜2025年9月7日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
入場料一般 570円、大学生 340円、高校生以下・18歳未満・滋賀県在住の65歳以上・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URLhttps://www.shigamuseum.jp/exhibitions/10607/
会場滋賀県立美術館
https://www.shigamuseum.jp/
住所〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
アクセスJR琵琶湖線瀬田駅南口より帝産バスまたは近江鉄道バス(「滋賀医大」「大学病院」行き)「文化ゾーン前」下車徒歩5分
電話番号077-543-2111
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