日本橋髙島屋 6F / 美術画廊アーティスト
赤塚祐二、淺井裕介、荒井経、石崎誠和、内田あぐり、内田亜里、大嶋直哉、岡路貴理、岡村桂三郎、金子朋樹、川﨑鈴彦、川嶋渉、菊池玲生、北田克巳、喜屋武千恵、熊澤未来子、小林孝宣、小俣花名、斉藤典彦、椎名絢、 重野克明、杉戸洋、曽谷朝絵、平良優季、滝沢具幸、千坂尚義、永沢碧衣、仁添まりな、濵田千晴、平向功一、 町田久美、松岡学、松平莉奈、丸川直人、丸山直文、三沢厚彦、山部杏奈
このたび高島屋では「膠へのまなざし―再考、そして応答」展を開催いたします。日本画の伝統的画材である膠は、現代に至るまで多様な表現を生み出すとともに、連綿と続く日本画の系譜を支えてきました。その一方で、2010年頃に伝統的な製造技法による「三千本膠」の生産が終了したことは、のちに製品として復刻されたものの、当時多くの日本画家たちへ衝撃を与えました。
本展では監修者に内田あぐり氏を迎え、膠をはじめとした、日本画の伝統的な画材がつくられてきた地場をめぐる調査研究(『膠を旅する』国書刊行会2021年刊行/武蔵野美術大学共同研究)のハイライトとともに、近年新たに取材したドキュメントを追加して紹介いたします。東京から奈良、京都、福井、兵庫、高知そして山形と全国各地をめぐる写真や映像による調査ドキュメント、さらに膠の原料や道具類、墨や手漉き和紙などの実物資料を展示、そして膠で修復された作品として丸木位里・俊の《原爆の図 高張提灯》(武蔵野美術大学 美術館・図書館蔵)を東京と大阪会場では特別展示し、膠や表現材料のありようを再考します。また、資料の展示とともに膠を用いて描かれた現代作家37名による多彩な絵画作品への実践を展観いたします。日本画家のみならず油絵画家や彫刻家など、また国内各地を活動域とする若手から重鎮まで多岐にわたる作家が一堂に会し、膠による個性あふれる魅力的な作品を展示いたします。
動物を原材料として、古くから接着剤などに用いられてきた膠は、絵画のみならず様々な場面で私たちの生活や文化に深く通底しています。膠づくりの道筋をたどることは、地場の皮革産業を中心とした各地の動物資源利用のあり方、さらには動物の生命を糧とした文化の源流を見つめ直すことへと繫がります。人から動物に向けられた温かなまなざしの一端を、「馬」を主要なモチーフとして晩年まで描いた日本画家・毛利武彦のドローイング作品(武蔵野美術大学 美術館・図書館蔵/東京・大阪会場のみ)も併せて特別展観いたします。高島屋の美術部として間もなく120年という歴史の歩みを迎えるなかで、一つの美術作品を生み出す作家の方々の制作を支える産業や人々に目を向けて、その技術や営みを次の世代の表現者に引き継ぐ担い手になるのも、私どもの役割のひとつと感じています。
この機会にぜひご高覧くださいますよう、ご案内申しあげます。
[関連イベント]
ギャラリートーク
日時: 2026年6月7日15:00〜
登壇者: 大﨑哲生氏(大﨑商店代表)、丸川直人、三沢厚彦、内田あぐり(本展監修者)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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