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AAWAA 「海灘(해탄)」 2025年 8ミリフィルム 3’50” © AAWAA

AAWAA 「丹」

タカ・イシイギャラリー京橋
終了しました

アーティスト

AAWAA
タカ・イシイギャラリーは、2025年8月30日(土)から9月27日(土)まで美術家・AAWAAの個展を開催いたします。本展では、作家が2022年より京都・京丹後を拠点に継続してきたプロジェクトを基盤とし、そこで生み出されてきた作品群を紹介いたします。

海辺の集落である京丹後・間人(たいざ)で2020年より活動するアートプロジェクト「あしたの畑」での展示企画を通して出会った、同地に残る墳墓や伝承、受け継がれてきた自然と人との営み。これらは、作家自身が生活と創造の地として選んだ南丹・美山で培ってきた時間や経験と折り重なり、2023年、「丹(に)」と題した作品へと昇華され、丹後古代の里資料館にて、弥生時代後期の遺物とともに空間インスタレーションとして展開されました。同資料館で出会った墳墓から出土した丹の土を契機とした同作品は、海と時を越えて人と人とをつないできた、創造の歴史を巡るプロジェクトへと発展していきます。かつて海を渡り、同地にたどり着いた人々が見出した「美」とは何だったのか。そして、今、自分たちが海の向こうである未知の世界に見出そうとする「美」は、それとどこかで響きあっているのだろうか―その問いは、ひとつひとつの作品から空間全体へと広がり、鑑賞者、訪問者がその空間に身を置くことや、その場で過ごす時間そのものを創造する挑戦へと繋がっていきました。

「太古から丹に包まれたこの地は、この星がひっそりと赤い光を放つ美しいところだった。心のいとなみを望む人々が静かにその光を輝かせていたころ、海から来た人たちの壮大な力によって赤い光は飲み込まれた。」

生きる土地の傍らにある素材を使い、暮らしの空間を手探りでつくっていくこと、絵を描くように、器を形づくるように、木を組み、紙を貼り、壁を塗る―こうした過程のひとつひとつが、AAWAAが日々の暮らしで実践してきたことであり、同時に美術家として目指す美しい術と思考の交差地点でもありました。人間本来の営みとは、日々の中にある小さな創造の連なりではないかという、ある種の希望を出発点に、人間にとっての自然がそうであるように創造の源となり、同時に深い休息ともなる場所を目指して生み出された空間は、未来のアーティスト達が休息し、思索し、創作に向かう時を過ごす場所として、2025年に「間人レジデンス」という名を冠して結実を迎えました。

美術、建築、工芸、服飾など、複数の領域をゆるやかに重ね合わせながら無名性の高い表現を続けてきたAAWAA。作家名の呼び方さえ鑑賞者に委ねるという姿勢は、現代を生きる私たちが、その名を知ることのない人々が残した「美」や「心」を想像し、触れようとする意志と深く通じています。オープニングに際して、「あしたの畑」より徳田佳世氏(NPO法人 TOMORROW代表)を招いて、作家とともに語り合うトークプログラムを開催します。丹という土地にみちびかれながら、ひとつひとつが連環をなすように生み出された作品群をぜひこの機会にご高覧ください。

スケジュール

2025年8月30日(土)〜2025年9月27日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
日曜日、月曜日、祝日

オープニングパーティー 2025年8月30日(土) 17:00 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.takaishiigallery.com/jp/archives/35326/
会場タカ・イシイギャラリー京橋
https://www.takaishiigallery.com/jp/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅6番出口より徒歩3分、東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅B1出口より徒歩5分、都営浅草線宝町駅A7出口より徒歩5分、JR東京駅八重洲中央口より徒歩7分
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