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[画像: Abdoulaye Konaté / Composition bleue à l’orange (Arkilla kerka No 8) / 2021 / Textile / 123 × 98 cm]

Abdoulaye Konaté + Januario Jano 「Stories from Africa – Chapter1」

STANDING PINE
終了しました

アーティスト

アブドゥライ・コナテ、ジャヌアリオ・ジャノ
STANDING PINEは、9月10日(土)よりアフリカの現代美術にフォーカスを当てたグループ展「Stories from Africa – Chapter1」を開催いたします。アフリカ現代美術は近年、世界的に脚光を浴びています。世界各地の美術館や国際展ではアフリカ出身やアフリカ系のアーティストやキュレーターが次々と活躍し、アートマーケットにおいてもいまや「異文化」としてではなく、西洋美術と対等の立場にある作品として大きな注目を集めています。

「Stories from Africa」と題された本展は、現在国際的に活躍しているアフリカ出身のアーティストを紹介していくシリーズ企画です。第一回目は、マリ出身のアブドゥライ・コナテとアンゴラ出身のジャヌアリオ・ジャノ、二人のアーティストを紹介します。

アブドゥライ・コナテは、1953年にマリのディレ圏に生まれ、現在はバマコを拠点に活動しています。自らが関心を持つ現代の政治や環境、社会問題をテーマに、アフリカの文化や伝統に基づいた抽象かつ具象的なモチーフが組み合わされた色彩豊かなテキスタイル作品を制作しています。その作品はヴェニス・ビエンナーレ(ヴェニス)などの国際展を始め、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、スミソニアン博物館(ワシントン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、ツァイツ・アフリカ現代美術館(ケープタウン)、森美術館(東京)など世界各地の美術館で展示されるなど、アフリカ現代アートシーンにおいて最も重要なアーティストの一人として知られています。現在カッセルで開催中のDocumenta15や、愛知県で開催中の国際芸術祭あいち2022にも作品が展示されるなど、益々国際的な評価が高まっています。

コナテの近年の作品は、様々なシンボルやその本質、色彩のシンフォニーの探求によって構成されています。コートジボワール北部とマリ南東部の先住民族セヌフォ族のミュージシャンの衣装に着想を得て、短冊状にしたマリ産の様々な色の綿織物を重ねて抽象的な画面を作り出します。アフリカでは色は宗教的な象徴であり、多くの重要な意味や力を持っています。本展では、黒、白、そして青の色をメインに使われたコナテの新作を展示します。

ジャヌアリオ・ジャノは、1979年にアンゴラのルアンダに生まれ、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで修士号を取得し、現在はルアンダ、ロンドン、リスボンを拠点に活動しています。個人的な物語とアフリカの歴史や民族の文化を、写真や映像、サウンド、彫刻、テキスタイル、パフォーマンスなど様々なメディアを用いてインスタレーション形式で表現し、現代のポップカルチャーと伝統的な慣習の相反する概念を探求しています。選択されたメディアや素材は、美学的な点でも物語上でも作品を定義づける言語となります。特に「身体」は主要なモチーフとして極めて重要な役割を果たし、過去と現在をつなぎ合わせることで歴史的な物語を構築します。昨年ドイツで開催された個展が雑誌Friezeでも紹介されるなど、アフリカ出身の新進アーティストとして多くの関心が寄せられています。

本展では、我々が「アイデンティティ」と呼ぶものの構築過程における複雑さと特異性を探求し、ルアンダとその周辺に住むアンブンド族の典型的な習慣や儀式、そして彼自身の家族の物語に見られる習慣や儀式を復元する歴史的かつ個人的な研究プロジェクト「Ambundulando」の一部である写真シリーズ「Ilundu」を始め、テキスタイルを用いた立体作品など日本初公開の作品を展示します。

日本からは心理的にも物理的にも遠いと言われているアフリカ。日本では情報も少なく、見る機会の少ないアフリカ現代美術ですが、世界のアートシーンで確実にその存在感を増していることは紛れもない事実です。20世紀後半から欧米で開催されたいくつかのアフリカ美術展はアフリカ美術の普及に大きな役割を果たし、また近年のアフリカンアートのブームにより、アフリカ大陸では莫大な投資が行われ現代美術を紹介する芸術的な場が増えつつあります。本企画のタイトル「Stories from Africa」は、子供の頃に名も知らぬ外国の物語を読むように、多種多様で興味深いアフリカ現代美術を身近に感じて触れてほしいという思いからつけられました。今この瞬間にも多くの物語がアフリカから生まれ、歴史をつくっています。まだ見ぬ遠い国に思いを馳せるだけでなく、世界をリードするアートシーンの始まりを感じながら、異なる二人のアーティストが綴るそれぞれの物語をお楽しみください。

スケジュール

2022年9月10日(土)〜2022年10月10日(月)

開館情報

時間
13:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://standingpine.jp/exhibitions/27
会場STANDING PINE
https://standingpine.jp/
住所〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-5-24 えびすビル Part2 3F
アクセス地下鉄桜通線・鶴舞線丸の内駅5番出口より徒歩3分、地下鉄東山線・鶴舞線伏見駅1番出口より徒歩5分
電話番号052-203-3930
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