大河原愛「光降る森」

銀座蔦屋書店

終了しました

アーティスト

大河原愛

展示タイトル「光降る森」は、幼少期に機能不全家庭で育ち過去の記憶の影響で長い間気持ちが沈みやすくなることを体験した大河原愛が、どう過去を理解し昇華していったら良いのか、それを前向きな光として捉え直すべく、光が降り注ぐ森の中にいるような充足感をイメージして紡いだ言葉です。

幼少期に家で望むような安らぎを得られなかった大河原にとって、動物は、その純朴な生命力で、人には得られない自由と尊厳を体現している存在でもあります。同時に人間の経済活動の影響を受け翻弄されているその姿が、生きづらさを抱える人の姿のようにも見え、その影響で2024年より動物を描き始めました。

2008年頃のNY滞在中に、ニューヨークのコンテンポラリーアートの影響を受け、日本画からコンテンポラリーアートへ転換しましたが、今回展示する20点余りの作品は、彼女が日本の美大で学んだ日本画の影響を受けた線と、油彩での大胆なストロークを取り入れ、過去の作品にはなかった作風を展開しています。

今回の個展では動物を描いた作品以外にも、エンコースティック技法で織りなす抽象表現と具象表現を組み合わせた人物油彩、戦前の写真を用いたコラージュ、独自の技法の支持体(紙)にパステル・木炭・墨を用いて描くパステル画などもご覧いただけます。

スケジュール

2025年6月14日(土)〜2025年6月29日(日)