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藤瀬朱里 「時を与える」

parcel
終了しました

アーティスト

藤瀬朱里
この度、parcelでは藤瀬 朱里による個展「時を与える」を開催いたします。藤瀬は、人間、都市、宇宙に至るまで、様々なスケールで存在する世界を認識するために引かれる「線」に関心を持ち、コンテンポラリードローイングを出発点とした制作を行っています。彼女が探求しているのは、既存の線を一度解体し、再構築する、その絶え間ないプロセスのなかに宿る創造性です。本展において藤瀬は、私たちが過去から未来へと一方向に流れる不可逆的な線として捉えがちな「時間」を、小さな瞬間が繋がって生まれる「動詞的な世界」における非線的な現象と捉え直します。

和紙の繊維を使ったドローイングシリーズ《where the kiss will be tomorrow? 》では、紙と糸を等しく「線の集合体」として扱います。和紙制作における紙漉き(かみすき)の手法を独自に応用し、溶かして解いた繊維(線)を自らの手で絡め直すことで、支持体としての「表面」と描画としての「線」を同時に立ち上げます。解体から再構築に至る時間の層を複合的に重ね合わせたその画面は、大気の中で呼吸するようなひとつの膜として揺れ動きます。
それは、物理学が示す「絶えず変化する動詞的な世界」と、人間が記憶や感情を通じて捉える「名詞的な認識」の間で揺れ動く膜のような存在として、この世界のあり方を記述する試みでもあります。

また、本展の表題作となる糸を生成するインスタレーション作品「時を与える」(2025)では、水に溶け繊維のほどけた和紙(楮)が流動的な状態から、動的な力を通じて名詞的な一本の糸として生成されるプロセスを通して、私たちが「時間」を線として知覚する条件そのものが、物理的かつ身体的な現象として可視化されます。絶えず流れ去る世界の中で、いかにして私たちは形あるものや時間という感覚を受け取っているのか、という問いを、水と繊維と機械の運動によって儀式的に再現しています。このほかに時間を捉える唯一の手掛かりとして痕跡を閉じ込めた写真作品「日が満ちて」、本展に合わせて制作する新たな新作シリーズを併せて展示いたします。

スケジュール

2026年2月28日(土)〜2026年3月29日(日)

開館情報

時間
14:0019:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日

オープニングパーティー 2026年2月27日(金) 18:00 から 21:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://parceltokyo.jp/exhibition/giving_time/
会場parcel
http://parceltokyo.jp/
住所〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 まるかビル2F
アクセスJR総武線馬喰町駅C4出口より徒歩3分、都営浅草線浅草橋駅A2出口より徒歩4分、JR中央・総武線浅草橋駅西口より徒歩5分、都営新宿線馬喰横山駅A1出口より徒歩8分、JR秋葉原駅昭和通り口より徒歩13分
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