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飯島暉子 「藪」
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飯島暉子 「藪」
NEST(ネスト)
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アーティスト
飯島暉子
この度、NEST(ネスト)では、飯島暉子(いいじま あきこ)による個展 “藪”を開催致します。
これまで飯島は、身体感覚を通して周囲の環境を捉え直すアプローチを、様々な観点から行ってきました。
その意識は、飯島自身が作家として関わる手前の状態や、任意の自然な環境に対して向けられており、そういった状況に意識的であるからこそ、〈作品化する≒残す〉ということに対して自覚的なアウトプットが選択されています。そのきわめてささやかな行為を特定の場所に配置する所作や、時間の変化に伴って生成/消失される微細な変化の可視化は、作品として強く存在を残そうとする、モニュメンタルな彫刻的意識とは対極にあるアプローチであると言えるでしょう。
同様にそれは、素材の選択という段階にも明確に表れています。例えば“埃(ほこり)”は飯島作品にしばしば用いられる素材ですが、作家自身は「埃という素材は無価値なものとしてある一方で、痕跡としては多弁な存在」と語っています。端的にゴミとして扱われる存在が、一方では時間の堆積であり、身体の痕跡であり、複数の事象の集合体であり、、というように、物質を多面的に捉える視座がそこにはあり、“配置による違和感”を生み出す点においても、展示空間を仮設的に捉える手法と親和性の高い、一貫した素材の選択を見て取ることができます。
今回、飯島は大阪府内の一部地域にある「両墓制」という風習の跡地を訪問し、そこで得た体験や慣習にまつわる考察を経て、NESTの展示空間とそれらを重ね合わせる表現を試みます。遺体が一時的に(即ち、“仮設的に”)埋葬される行為や、希薄さを伴った場所性といったリサーチにおける諸要素を、エファメラルな素材を用いてNESTの展示環境の中で立ち上がらせます。
尚、その内容に伴い、本展覧会は日の出を開廊時間、日没を閉廊時間として自然光の中で開催されます。そのような展示におけるフォーマットの選択もまた、飯島の恒久的なものの強度に対する疑問の表れであり、ギャラリーや美術館では難しい、NESTという場であるからこその作品鑑賞を体験いただけると考えています。是非、今回のテンポラリーな観賞空間に足をお運び頂けますと幸いです。
[関連イベント]
トークイベント「配置と生死の空間論」
日時: 2024年3月16日|土| 14:00より(90分)
定員: 20名程度 ※入場料無料
ゲスト: 下田元毅
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。
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スケジュール
2024年3月8日(金)〜2024年3月17日(日)
開館情報
時間
日の出から日の入りまで
※開催日によって開廊時間が異なります
入場料
無料
展覧会URL
https://birdseatbread.jp/akikoiijima-soloexhibition/
会場
NEST(ネスト)
https://birdseatbread.jp/
住所
〒543-0045 大阪府大阪市天王寺区寺田町2-1-16 三隅ビル2F
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アクセス
JR大阪環状線寺田町駅北口より徒歩3分、JR天王寺駅北口より徒歩8分
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